軽量構造材料として利用領域が拡大しているFRPをはじめとする高分子系複合材料。このような材料系では環境・エネルギー問題、特に、エネルギー高効率利用において各用途に応じたそれらの材料をハイブリッド化する材料創製技術が求められています。
右図は許容荷重を超えて破壊が始まってもある期間は荷重を負担できるフェイルセーフ機能を持つ軽量な高分子系複合材料の開発例を示しています。具体的には高剛性／高強度炭素繊維（マイクロレベル）とナノ組織混入ポリイミド樹脂（ナノレベル）を複合化したナノ－ミクロン階層型炭素繊維強化ポリイミド樹脂ハイブリッド複合材料です。作製した材料の力学機能を測定し、インターフェース（界面）の組織・組成を最適化し、最大のフェイルセーフ機能を発現するための条件や破壊機構を解明しています。
高温用樹脂材料および信頼性を確保した軽量構造材料として高分子系複合材料利用技術を拡大するための提案を行っています。
|
