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ギガサイクル疲労メカニズムの解明と特性評価法の確立

Gigacycle Fatigue of Structural Materials

古谷 佳之 FURUYA.Yoshiyuki@nims.go.jp

高強度鋼を中心にギガサイクル疲労の研究を進めています。高強度鋼では主に内部破壊によりギガサイクル疲労(疲労限の消滅)が生じるため、内部破壊をいかに評価し、克服するかという点が課題の中心です。

これまでの研究で、内部破壊の場合には超音波疲労試験による加速試験が可能なことが明らかとなりました(右図参照)。この成果を基礎に内部破壊の研究を進めると同時に、超音波疲労試験による介在物検査法のような応用技術の開発も進めています。

また、近年では疲労グループのメンバーと協力し、チタン合金やマグネシウム合金といった非鉄金属のギガサイクル疲労の研究も進めています。特にNi基超合金の研究では、高温用超音波疲労試験機の開発といった新たな技術開発にも挑戦しています。

07_Furuya1.psd07_Furuya2.psd20kHz超音波疲労試験機内部破壊した破面07_Furuya3.aiばね鋼のギガサイクル疲労特性と超音波疲労試験の結果。内部破壊が生じる場合には、超音波疲労試験の結果と通常の試験結果がよく一致する。