目 義雄 元NIMSグループディレクターが瑞宝小綬章を受章

令和8年 春の叙勲
令和8年 春の叙勲受章者が令和8年4月29日付で発令され、目 義雄 元物質・材料研究機構 材料研究所 微粒子プロセスグループディレクターが「瑞宝小綬章(ずいほうしょうじゅしょう)」を受章しました。

目 義雄 (さっか よしお)

瑞宝小綬章

目 義雄 (元物質・材料研究機構 材料研究所 微粒子プロセスグループディレクター)

外場を利用した微粒子の合成、成形、焼結の微粒子プロセス技術の高度化により、様々な多機能セラミックスを創製し、材料科学技術研究の発展に貢献しました。

強磁場中成形による配向体作製とその特性評価

従来は非磁性体として扱われていたアルミナについて、強磁場空間において結晶磁気異方性を利用することにより、配向制御が可能であることを世界で初めて実証しました。また、高配向体作製のために、微粒子を分散させた状態で強磁場を印加し成形する手法を確立し、様々な非立方晶系のセラミックスの配向体作製に適用できることを示しました。配向セラミックスの熱伝導やイオン伝導、力学特性などの向上に寄与する微構造制御手法として高く評価されています。

微細粒セラミックスの作製と超塑性

緻密な微細粒の作製により、アルミナ系でも200%以上の高温引張変形(超塑性)が発現することを世界で初めて実証し、超塑性発現のための要件を明らかにしました。また、ジルコニア系セラミックスにおいて、実用金属並みの変形速度での高速超塑性を示すことを実証しました。

金属系超微粒子の作製とその特性

直流プラズマ超微粒子作製装置の高度化により、高品位の金属、セラミックスやその複合体超微粒子を安定的に作製する技術を確立しました。また、金属超微粒子の表面状態と焼結挙動、複合ナノ粒子の特異な形状やガス吸脱着特性を示すとともに、金属超微粒子の保管や取扱いにおいて、安定な表面処理手法やその安定組織などを明らかにしました。

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