NIMSのFAQ

NIMSについてよくある質問と回答
2025.05.15 更新

皆様の中には「国立研究開発法人物質・材料研究機構 (NIMS) 」という名前を初めて目にする方もいるのではないでしょうか。
また、我々がどのような事を目的とし、何をしているのかをご存じない方もいらっしゃるかと思います。
このページでは、それらの疑問にお答えいたします。

回答一覧

A01. NIMSの名称について

NIMSとは、国立研究開発法人物質・材料研究機構の英語名称である「National Institute for Materials Science」の頭文字をとった略称で、「ニムス」と呼びます。

旧科学技術庁の所管だった2つの国立研究所「金属材料技術研究所 (NRIM - National Research Institute for Metals) 」と「無機材質研究所 (NIRIM - National Institute for Research in Inorganic Materials) 」を統合し、独立行政法人化して設立された公的研究機関 (National Institute) で、現在は文部科学省が所管しています。NIMSは物質・材料科学 (Materials Science) の研究に特化した国内唯一の国立研究開発法人です。


A02. NIMSのロゴマークについて


NIMSのロゴマークは、「ハートと未来」をイメージし、21世紀の物質・材料科学技術をリードするとともに、世界に開かれた中核機関となるよう努力していく、という願いが込められています。
また、つくば市のシンボルである「筑波山」もモチーフになっています。

A03. NIMSの目的について

材料は、古来から私たちの生活の身の回りにあり、時代が進むにつれ、その役割や重要性も大きくなっています。さらに近年では、環境やエネルギー、資源に関わる諸問題を解決する方法のひとつとして、新規物質や新規材料の開発が求められています。

NIMSは物質や材料の基礎・基盤的研究開発だけでなく、時代が求める材料の研究開発、またそれらに関わる業務を総合的に行うことにより、物質・材料科学技術水準の向上を目指すとともに、持続的な社会構築に材料分野を通して貢献することを目的としています。


A04. NIMSの組織について

NIMSは茨城県つくば市内に3箇所の地区があり、本部機能を持つ千現地区をはじめ並木地区、桜地区があります。NIMSは7つの研究センター、技術開発・共用部門、事務部門からなり、役員の経営方針に従い業務を遂行しています。2025年4月1日現在、NIMSには1,603名の職員が在籍しています。

A05. NIMSの研究について (大学や民間企業との違い)

材料研究は大学や民間企業でも行われており、一般的に大学は学術的な基礎研究を、民間企業は産業界の求めに応じた具体的な商品に繋がる応用研究を行う傾向が強いと言えます。一方NIMSでは、大学や企業ではあまり取り組まれていない、実用化を念頭に置いた基礎・基盤的研究や、環境・エネルギー、資源など地球規模の課題や社会ニーズに応える研究を行っています。

ハイレベルな研究には最先端の設備や高度な技術が必要ですが、コスト面の制約からそれらを確保できる大学や企業はそれほど多くありません。科学技術の発展・向上は国策上の重要課題であるため、国立研究開発法人のNIMSは、最先端の設備を駆使した高度な研究により、日本の科学技術力の基盤を支えています。また、国立研究開発法人の役割として、外部にも設備や技術を共用目的に開放し、利用者を繋ぐネットワークのハブ機能を担うことで、日本全体の物質・材料科学技術水準の向上に貢献することを目指しています。

A06. 実績について

2001年の独立行政法人として発足以降、2015年の国立研究開発法人化を経て積極的な研究活動を推進してきた結果、NIMSでは研究論文や特許出願、研究成果の産業界への技術移転などの実績が、年々向上しています。
例えば、高被引用論文数に基づく研究機関国内ランキングにおいて、NIMSは材料科学分野で最も影響力のある日本の研究機関と評価を受けています。また、研究者100人あたりの特許収入を日本の研究機関・大学で比較すると、NIMSは突出して高い特許収入を得ています。この他にも、下記リンクから実績の概要がご覧いただけます。

A07. 設備利用について

NIMSは外部に対して研究設備や技術の一部を開放し、積極的にそれらの活用機会を提供しています。外部の方でも、一定の条件を満たしていれば、NIMSの施設や技術を利用することができます。なお、設備には無償でご利用いただけるものと有償で利用可能なものがあります。個々の設備や技術の利用方法については、下記リンクをご参照ください。

A08. 採用について

NIMSでは、物質・材料研究やそれを支える実力と意欲のある方を随時募集しています。雇用形態には、65歳の定年まで任期のない「定年制職員」と、任期付き採用の「任期制職員」の2つがあります。採用方法や採用条件などの詳細については、下記リンクをご参照ください。

A09. 施設見学について

NIMSでは、高校生、高専生、大学生、大学院生等の施設見学を受け入れています。詳細は、専用フォームよりお問い合わせください。
通常NIMSの見学ツアーでは、研究者が研究室など実際の研究環境で研究内容を説明します。 (スケジュール、グループの人数、研究者の都合などにより、ご希望に添えない場合もございます)
また、広く一般向けの研究成果発表や施設見学の機会として、年に一度春に「NIMS一般公開」を開催しています。

A10. 図書館の利用について

千現・並木・桜の各地区には図書館があり、材料研究に関する資料や専門書を所蔵しており、一般の方のご利用も可能です。詳細は下記リンクをご参照ください。

A11. 委嘱・兼業の依頼方法について

NIMS職員の委嘱、兼業を必要とする際は、NIMS理事長宛の委嘱状を依頼する職員宛にご郵送ください。回答書が必要な場合は、手続き完了後、担当部署よりご返送いたします。

 

【お問い合わせ先】
人材部門人事室 人事第1係
TEL : 029-859-2472
E-Mail : jinji3=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください)