nano tech 2016 第15回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議出展報告

2015.1.27-29
(2016.02.29 更新)


NIMSは、平成28年1月27日~29日、東京国際展示場 (ビッグサイト) で開催された「nano tech 2016 第15回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展しました。

「NIMSブースの様子」の画像

NIMSブースの様子


28ヶ国・地域から1300の会社・団体が出展する世界最大級のナノテクイベントである本展示会には、同時開催された関連展示会を合わせて3日間で約48,000人が来場し、NIMSブースにも多くの来訪者がありました。

NIMSは実用化が視野に入る高強度・生体親和性の高い接着剤、湿気の水滴の大きさを測れるセンサー、天然材料を利用した防錆・防菌ナノコーティングはじめ14件のナノテクノロジー関連成果について展示と研究者によるミニ講演を実施し、観客と活発な意見交換を行いました。その中で、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (MANA) 無機ナノ構造ユニットの森 孝雄研究員が発表した「希土類フリーで耐酸化性の高性能カゴ状熱電材料」が、同展示会における斬新かつ先駆的な技術・製品を表彰する「nano tech大賞」においてプロジェクト賞 (グリーン部門) を受賞しました。


「nano tech大賞プロジェクト賞 (グリーン部門) を受賞した森 孝雄研究員 (右) と川合知二実行委員長 (左)」の画像

nano tech大賞プロジェクト賞 (グリーン部門) を受賞した森 孝雄研究員 (右) と川合知二実行委員長 (左)


また技術移転についても出展研究に関する多くの連携相談が企業から寄せられ、特に昨年nano tech大賞プロジェクト賞を受賞した「モバイル端末で呼気診断を可能にするナノメカニカルセンサ」についての企業アライアンス発足の紹介については、メディアの取材が相次ぐなど注目度の高さと期待を感じさせました。

会期中、駐日タイ王国特命全権大使 Mr. Bansarn Bunnag、タイ王国The National Nanotechnology Center(NANOTEC) 所長 Prof. Sirirurg Songsivilai、オランダナノテクコンソーシアム NanoNextNL Buisiness Director Dr. Dick Kosterhokaら、帝人株式会社 鈴木 純代表取締役社長、小松 弥生文部科学省研究振興局長、ナノテクノロジービジネス推進協議会(NBCI) 近藤 史朗会長らがNIMSブースを訪れ、研究成果発表に注目されていました。