nano tech 2020 第19回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議出展報告

2020.03.04


NIMSは、2020年1月29日~31日、東京国際展示場 (ビッグサイト) で開催された「nano tech 2020 第19回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展しました。20以上の国・地域から約500の会社・団体が出展する世界最大級のナノテクイベントである本展示会には、同時開催された関連展示会を合わせて3日間で約48,000人が来場し、NIMSブースにも多くの来訪者がありました。

NIMSも参画する文部科学省元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>と隣接する形で出展したNIMSブースでは、生理活性ガスを徐放できる固体材料、創傷治癒を促進する組織接着性微粒子、ユビキタス元素だけからなる高性能熱電材料、電池電解液や高機能薄膜を探索する新手法、MI (マテリアルズ・インフォマティクス) による材料開発のデータベース、金属腐食の加速試験法、電気細菌研究に基づく新防食法の提案、nano tech 2015においてプロジェクト賞を受賞した嗅覚センサMSSの新展開といった10件の成果に加え、先端装置共用や企業連携、NIMS発ベンチャーの紹介などを加えた合計16件の出展を行い、来場者の高い関心を集めました。また会場内メインシアターで行われたMIに関する特別シンポジウムではMANAナノフロンティア超伝導材料グループの高野義彦グループリーダーが、データベースを用いた圧力誘起超伝導材料の開発と題する講演を行い、非常に多くの聴講者の参加がありました。

会期中、村田善則 文部科学省研究振興局長、野間口有 前産業技術総合研究所理事長らがNIMSブースを訪れ、研究成果発表に注目されていました。

なお、機能性材料研究拠点の任 暁兵上席研究員が発表した「PZT代替高性能非鉛圧電材料」が、今後の開発への期待から、同展示会における「nano tech大賞」においてプロジェクト賞を受賞しました。 

「NIMS展示ブース」の画像

NIMS展示ブース



「nano tech大賞プロジェクト賞を受賞した任 暁兵機能性材料研究拠点上席研究員と川合知二nano tech実行委員長」の画像

nano tech大賞プロジェクト賞を受賞した任 暁兵機能性材料研究拠点上席研究員と川合知二nano tech実行委員長


「NIMSブースをご来訪された村田善則 文部科学省研究振興局長」の画像

NIMSブースをご来訪された村田善則 文部科学省研究振興局長