材料データプラットフォーム「DICE」のデータ収集・蓄積機能を大幅強化

~クラウド化等によりマテリアルデータの戦略的な収集・蓄積・流通・利活用を推進~

2023.01.17


国立研究開発法人物質・材料研究機構 (NIMS)

NIMSは、データ中核拠点として整備を進める材料データプラットフォーム「DICE」について、システム基盤をパブリッククラウドに移設し、研究データを自動的に構造化して蓄積するシステム (RDE) を追加することで、全国のユーザーのデータを収集・蓄積する機能を大幅に強化しました。

概要

  1. 国立研究開発法人物質・材料研究機構 (NIMS) は、データ中核拠点として整備を進める材料データプラットフォーム「DICE」について、システム基盤をパブリッククラウドに移設し、研究データを自動的に構造化して蓄積するシステム (RDE) を追加することで、全国のユーザーのデータを収集・蓄積する機能を大幅に強化しました。また、DICE内で運用している物質・材料データベース「MatNavi」を改良して、ユーザーの利便性を大きく向上させました。今後も、DICEのサービスを継続的に展開・拡充し、全国規模で展開するデータ駆動型のマテリアル研究を強力に後押しします。
  2. NIMSは、文部科学省「マテリアルDXプラットフォーム構想」の中で「データ中核拠点」として、産学の高品質なマテリアルデータの戦略的な収集・蓄積・流通・利活用を進めています。その基盤となるのが、材料プラットフォーム「DICE」です。マテリアルデータの入口 (つくる) から、蓄積 (ためる) 、そして、出口 (つかう) までを一貫して扱うシステムの構築を目指して、これまで物質・材料データベース (MatNavi) や材料に関する論文とデータのリポジトリ (MDR) などを公開・運用してきました。
  3. この度、DICEにデータ蓄積・共用サービス (RDE) が加わります。RDEは、日々実験室で生まれる研究データをオンラインで迅速に登録するためにNIMSが開発したシステムです。登録されたデータは、自動的に再利用可能な形に構造化するための各種処理が施され、データ駆動型のマテリアル研究に適した形で蓄積されます。蓄積されたデータは、ユーザーや研究グループ専用の領域で使用できることに加え、他の研究グループや他機関のプロジェクトメンバーと共用することができ、マテリアル研究開発のDX化を支援します。さらに、広域での共用化も可能であり、我が国のマテリアル研究に貢献できるシェアクローズドデータ領域を形成していくことが期待されます。
  4. 今後、マテリアル先端リサーチインフラ事業 (ARIM) やデータ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト事業 (DxMT) と連携して「マテリアルDXプラットフォーム」構築を実現します。

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プレスリリース中の図 : RDEのデータ収集・蓄積・流通・利活用のイメージ



お問い合わせ先

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国立研究開発法人物質・材料研究機構
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材料データプラットフォームセンター
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E-Mail: dice_help=nims.go.jp
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