国立情報学研究所と物質・材料研究機構が連携・協力の覚書締結
データプラットフォームの研究開発を通じてオープンサイエンス推進に貢献
2017.06.01
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立情報学研究所
国立研究開発法人物質・材料研究機構
国立情報学研究所とNIMSは、6月1日付で連携・協力の推進に関する覚書を締結しました。
概要
両機関はNIIのオープンサイエンス基盤研究センター (センター長 : NIIコンテンツ科学研究系准教授 山地一禎) 、および、NIMSの統合型材料開発・情報基盤部門 (部門長 : NIMS理事 長野裕子) において、両機関の研究開発能力や施設、人材などを活用し、先端的なデータプラットフォームの構築に必要な技術の研究開発や運用手法の確立に連携・協力して取り組みます。さらに、オープンサイエンスを推進することで、学術や文化、産業の発展にも寄与する所存です。
NIIは大学共同利用機関として、日本におけるオープンサイエンスの推進を使命としています。これまでも、共同リポジトリサービス「JAIRO Cloud」の開発・提供などにより、大学や研究機関におけるオープンアクセス活動の基盤となる機関リポジトリの構築・運用を支援してきました。本年4月1日には、従来の活動を強化するとともに研究データのオープン化にも発展すべく、オープンサイエンス基盤研究センターを設置しました。同センターでは、大学や研究機関の研究のワークフローを多面的にサポートするために「管理」「公開」「検索」という三つのICT基盤の構築と運用を行っていきます。
NIMSは特定国立研究開発法人として、我が国が強みを有する材料分野におけるイノベーション創出の推進を使命としています。本年4月1日には、ICT (サイバー) と物質・材料 (フィジカル) をつなぐ重要なシステムとなる「統合型材料開発システム」と、これを支える「材料データプラットフォーム」の研究開発を推し進めるべく、統合型材料開発・情報基盤部門 (MaDIS) を設置しました。知の創出に新たな道を開くオープンサイエンスに対応する材料データプラットフォームは、研究成果の保存・公開にとどまらない、イノベーションに繋がる材料データ基盤の構築に取り組んでいきます。
NIIとNIMSはともに日本のオープンサイエンスの推進を重要な課題ととらえています。両機関が連携・協力することで、この課題の解決に大きな貢献を果たすとともに、それぞれの研究活動を加速することもできると考え、今回の覚書締結に至りました。今回の連携・協力は両機関の特色を最大限に生かすことができるものです。NIIは得意とする汎用的で大規模な基盤の整備を中心にNIMSの基礎基盤整備に協力することで、自分たちが持つ技術を個別の需要に効果的に合致させる基盤整備の知見を得ることができます。NIMSは基礎基盤に関する研究開発をNIIと共同で行うことで、自らの研究資源を物質・材料研究分野の高度なサービス開発に集中することができます。このようにNIIとNIMSが連携・協力することにより、国際的にも発展と展開が目覚ましいオープンサイエンスの分野において、日本から最先端の手法を提示できると考えています。
国立情報学研究所 (NII) について
また、大学共同利用機関として、学術情報ネットワーク (SINET5) をはじめ、学術コミュニティー全体の研究や教育活動に不可欠な学術情報基盤の構築・運用に取り組むとともに、学術コンテンツやサービスプラットフォームの提供などの事業を展開・発展させています。
物質・材料研究機構 (NIMS) について
平成28年 (2016年) 4月にスタートした第4期中長期計画では、さらなる「研究力の強化」と「国際競争力の強化」を図るとともに、「研究成果の社会還元の加速」をNIMSの中核的課題と位置付けて社会への貢献を図っています。
関連ファイル・リンク
- プレスリリース詳細(PDF) - PDF - [886KB]
- 統合型材料開発・情報基盤部門
お問い合わせ先
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大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
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総務部企画課 広報チーム
TEL:03-4212-2164
FAX:03-4212-2150
E-Mail: media=nii.ac.jp
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国立研究開発法人物質・材料研究機構
経営企画部門 広報室
TEL : 029-859-2026
FAX : 029-859-2017
E-Mail: pressrelease=ml.nims.go.jp
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