NIMS構造材料データシートの発行について

~炭素鋼の長時間クリープ試験材の金属組織を収めた微細組織写真集など6冊を公開~

2021.04.01


国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)

NIMSは、機械、構造物の強度設計における設計応力の設定や材料選択のための基盤的データとして産業界で活用されている構造材料データシートの2020年度分を6冊のデータシートとして2021年3月31日付けで発行しました。

概要

(1) 火力発電プラント用耐熱鋼クリープデータシートの改訂版および微細組織写真集

シート名 : 『NIMS CREEP DATA SHEET No. 52B  発電ボイラー用ステンレス鋼管 火SUS 410J3 DTB (12Cr-2W-0.4Mo-1Cu-Nb-V) のクリープデータシート』

シート名 : 『NIMS CREEP DATA SHEET No.M-13 ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管STB410(0.2C)クリープ試験材の微細組織写真集』


(2) ステンレス鋼、アルミニウム合金の疲労データシート

シート名 : 『NIMS FATIGUE DATA SHEET No.129
二相ステンレス鋼SUS327L1 (25Cr-7Ni-4Mo) の低・高サイクル疲労特性データシート』

シート名 : 『NIMS FATIGUE DATA SHEET No.130
アルミニウム合金A6061-T6 (Al-1.0Mg-0.6Si) のギガサイクル疲労特性データシート』


(3) 大気曝露試験片に生成したさびの断面写真集

シート名 : 『NIMS CORROSION DATA SHEET No.CoF-5
大気曝露試験片に生成したさびの断面写真集、Fe-Cr,Fe-Ni二元系合金のさび断面 (2年曝露) 』


(4) チタン合金 (鍛造材) の極低温疲労の宇宙関連材料強度データシート
(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構と連携)

シート名 : 『NIMS SPACE USE MATERIALS STRENGTH DATA SHEET No. 30
Ti-6Al-4V ELI合金 (φ300mm鍛造材) の極低温疲労き裂進展特性データシート』


NIMS構造材料データシートは、中立的な立場で試験規格に従い、クリープ特性、疲労特性、腐食特性、極低温疲労特性などについて系統的なデータを取得し、機械、構造物の強度設計における設計応力の設定や材料選択のための基盤的データとして、また、材料の劣化状況や余寿命評価を判断するための基準的参照データとして産業界で40年以上にわたり活用されているもので、今回あらたに発行したデータシートも各適用領域における強度設計や材料選択の基準として広く活用されることが期待されます。

本件に関するお問合せ先

(事業内容・データシートの入手に関すること)

国立研究開発法人 物質・材料研究機構
構造材料研究拠点 構造材料試験プラットフォーム
E-Mail: datasht=nims.go.jp
([ = ] を [ @ ] にしてください)

(報道・広報に関すること)

国立研究開発法人 物質・材料研究機構
経営企画部門 広報室
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
TEL: 029-859-2026
FAX: 029-859-2017
E-Mail: pressrelease=ml.nims.go.jp
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