この展示会は、“つくば発 - 知の交流から切り開く未来社会”をスローガンに毎年開催され、今年は“ソサエティ・イノベーション - 技術・情報・知の統合”をテーマに、つくば地区における8件の「つくば発注目研究」ポスター発表の他、院生・大学生・高校生からの発表も含む合計126件の「一般研究」ポスター発表が行われました。特別講演として、今回の幹事機関である産業技術総合研究所人工知能研究センターの辻井潤一センター長より「人工知能が作り出す未来」と題した興味深い講演があり、さらに今回のテーマ「ソサエティ・イノベーション - 技術・情報・知の統合」に関するミニシンポジウムが行われました。
今回NIMS研究者からは、国際ナノアーキテクトニクス拠点 (MANA) ナノマテリアル分野半導体デバイズ材料グループ川喜多仁主席研究員が「つくば発注目研究」として「モイスチャーセンサー - 微小な水分を検出・判別 - 」を発表したほか、「一般研究」4件の研究発表 (それぞれインデクシングとポスター展示) が行われ、現在NIMSで進められている材料開発や評価技術に関するホットな研究が紹介されました。さらに「一般研究」の全ポスター126件に対して行われた審査の結果、国際ナノアーキテクトニクス拠点 (MANA) ナノライフ分野ナノメカニカルセンサグループ柴弘太研究員の発表した「名刺でもできる新たな質量分析法 - 流体熱力学質量分析 (AMA) - 」が最高賞である「総合得点賞」 (今回は同点で2件選定) を、機能性材料研究拠点機能性分子・ポリマー分野電子機能高分子グループ樋口昌芳グループリーダーの発表した「ハサミで好きな形に切れるディスプレイ」が「ベスト産業実用化賞」 (2件選定) を受賞いたしました。