世界材料研究所フォーラム (WMRIF)
グローバルな研究協力体制で材料研究を推進する世界的な組織
2022年01月12日 更新
2005年6月に世界8カ国、15の材料研究所長がNIMSに集い、第1回世界研究所長会議を行いました。その中で、世界の材料研究機関でネットワークを構築し、相互情報交換、研究施設の相互利用等から革新的な研究成果を挙げるとともに、材料研究に関する今後の世界戦略について議論するために、世界材料研究所フォーラム(World Materials Research Institute Forum -WMRIF)は設立されました。
WMRIFのあゆみ
2007年6月、ドイツのベルリンにて開催された第2回所長会議で、NIMS前理事長の岸NIMS顧問が初代議長に指名され、その指揮のもと7つのワーキンググループを結成し、材料研究における問題点の追求や、共同研究を更に推進していくことが決議されました。2011年に中国の瀋陽で開催された第4回会議では、岸NIMS顧問は名誉議長に選出され、現在NIMSはWMRIF Presidential Boardにボードメンバーとして名を連ねています。現在では、世界22カ国から51の材料研究所がWMRIFに加盟し、世界の材料研究戦略を打ち立てる影響力のある機関へと発展しつつあります。

WMRIF 名誉議長 岸 輝雄
世界材料研究所フォーラム総会
世界材料フォーラムは2年に1回、加盟機関による総会と最近の注目研究に焦点を当てたシンポジウムを開催しています。
WMRIF 2005 | 開催地:日本・つくば(NIMS) | 参加国:8カ国/15機関 |
WMRIF 2007 | 開催地:ドイツ・ベルリン(BAM) | 参加国:20カ国/31機関 |
WMRIF 2009 | 開催地:アメリカ・ワシントンDC(NIST) | 参加国:19カ国/28機関 |
WMRIF 2011 | 開催地:中国・瀋陽(IMR) | 参加国:14カ国/29機関 |
WMRIF 2013 | 開催地:スイス・デューベンドルフ(EMPA) | 参加国:13カ国/24機関 |
WMRIF 2015 | 開催地:アメリカ・プレザントン(LLNL) | 参加国:12か国/21機関 |
WMRIF 2017 | 開催地:タイ・バンコク(MTEC) | 参加国:11か国/13機関 |
WMRIF 2019 | 開催地:ハンガリー・ブタペスト (MTA) | 参加国:11か国/16機関 |

第6回WMRIFシンポジウム参加者
若手研究者国際ワークショップ
世界材料フォーラムでは2年に1回、若手研究者を対象とした国際ワークショップを開催しています。
2016年はNIMSがホスト機関となり、「革新的構造材料と情報統合型物質・材料開発」を題目として11月に開催いたしました。
WMIRFの取組み課題
この、環境・エネルギー問題解決に資する材料戦略を推進するために、WMRIFでは以下の事項を取り組み課題と定め、その達成に向けた体制作りをグローバルな連携により進めています。
- 共同研究のための研究資源マップ作成
- 技術アウトルックの共同作成
- 若手研究者の教育と育成
- データベースの共有化
WMRIF加盟機関
(2021年4月現在、21カ国51機関)
アジア
アメリカ
ヨーロッパ・アフリカ
- 機関間連携協定 (機関間MOU)
- 部局間連携協定 (部局間MOU)
- 国際連携大学院協定
- 地域から連携機関をさがす
- 連携大学院協定
- NIMS連携拠点推進制度
- NIMS連携大学院
- 世界材料研究所フォーラム (WMRIF)