第54号

2016.02.10 発行


今号の内容

 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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     NIMS『使える ! メールマガジン』  第54号  2016.2.10
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1. 最新研究ニュース
 「ナノ粒子で太陽熱による水の加熱がより効率的に ! 」
2. 実験映像シリーズ 『未来の科学者たちへ』#9
     ~超撥水材料~
3. 先進計測テクノロジーのいまが分かる !  調査分析室最新レポート公開 
4. 広報誌『NIMS NOW』最新号
    
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◆1 : 最新研究ニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 『ナノ粒子を利用した太陽熱による高効率な水の加熱に成功』
                             [2016.1.25]
 
 家庭で消費されるエネルギーの55%は給湯と暖房に使われています。そこで
注目されるのが太陽光。無駄なく熱に変えて利用できれば、電気も節約できて
二酸化炭素の削減にも繋がります。ところが、これまで使われてきた集熱パネ
ルや集熱パイプは伝熱ロスが大きいという問題が。そこでNIMSはナノ粒子に目
をつけました。
 
ナノ粒子を水に分散させると水を直接加熱できます。窒化物ナノ粒子を使った
実験では、なんと90%近い太陽熱の変換効率を実現しました。すばやく水を加
熱できるこれらのナノ粒子は、床暖房や給湯のほか、汚水や海水の蒸留などへ
の応用が期待されます。
 
 くわしくはこちら↓↓
 
 
 
◆2 : ピタゴラスイッチ制作集団とコラボ !
実験映像シリーズ 『未来の科学者たちへ』#9 ~超撥水材料~ ━━━━━
 
 NIMSでは、生物をヒントにした材料を研究するグループがあります。
 イモリの足のようにガラス面に密着&着脱を繰り返せる材料。秋に落ち葉が
散るように、半導体を基板から簡単にはがしリサイクルできる材料。そして、
ハスや里芋の葉のように、水を強力に弾く「超撥水材料」。
 これを使うと、単に水に濡れなくなるだけではありません。なんで??と驚
く、こんなことが水滴に起きるんです。
 
 いったいどうなるか、みなさんも一緒に想像してみてください。
 
 
 
 
 ◆3 : 計測テクノロジー最前線がわかる ! NIMS最新レポート公開 ━━━━
『材料イノベーションを加速する先進計測テクノロジーの現状と動向
 -物質・材料研究のための先進計測テクノロジー- 』 
  
 これまでも物質・材料イノベーションの基盤として重要な位置を占めてきた
計測技術。それが今、ビッグデータやインフォマティクスの手法と融合するこ
とで新たな局面を迎えています。
 
 そこで今回、NIMSがその総力を結集して『先進計測テクノロジー』の現状を
調査。そのレポートを公開しました。
 
 様々な先進計測テクノロジーの概要、世界や日本における研究開発動向、
ニーズや課題、将来展望などを網羅しています。今後の研究方針や事業展開の
策定などにぜひご活用ください !
 
 
 資料の取り寄せなど詳しくは以下のリンクから
 
 
 収録内容は次のようになっています。
 
  第1部 「計測テクノロジー」の現状とビジョン
   第1章 「計測テクノロジー」とは
   第2章 材料イノベーションと先進計測テクノロジー
  第2部 計測テクノロジー最前線
   第1章 原子一つにせまるテクノロジー
   第2章 電子を用いたテクノロジー
   第3章 先進計測のための粒子ビームテクノロジー
   第4章 大型施設によるビームテクノロジー
   第5章 社会応用のための計測テクノロジー
   第6章 マテリアルズ・インフォマティクスのための計測テクノロジー
 
 本レポートに関するお問い合わせは調査分析室(nims-rao=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください))まで 
 
 
 
◆5 : 広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
—「マテリアルズ・インフォマティクス特集号—
 
 従来、研究者の勘や経験に大きく頼っていた新材料開発。ここに人工知能を
導入し、膨大な材料データベースを解析して希望する特性を持つ新材料の開発
に活かす新潮流が「マテリアルズ・インフォマティクス」です。開発期間を大
幅に短縮できる手法として、期待が高まっています。
 
 この動きは、米国「マテリアル・ゲノム計画」を発端として、欧州、中国、
韓国など世界中ですでに取り組みが始まっています。日本でも、世界的に評価
が高い材料データベースをもつNIMSの特性を生かし、企業、大学、研究機関と
の連携を図るオープンイノベーション・ハブ拠点「MI2I」が設立され、連携に
向けてすでに動き出しています。
 
 次号NIMS NOWでは、MI2Iの取り組みはもちろんのこと、大学での具体例な研
究成果、企業からの期待、海外動向などを徹底取材 ! マテリアルズ・インフォ
マティクスの今が分かる次号にぜひご期待ください !
 
 
 
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