第11号

2012.07.11 発行


今号の内容


(独) 物質・材料研究機構 (NIMS) より ■─────────────────────────────────■      NIMS『使える ! メールマガジン』  第11号 2012.07.11 ■─────────────────────────────────■  1.最新研究リリース① ~秒速1000m 高速度粒子によるコーティング~  2.最新研究リリース② ~室温で導電体から絶縁体へ急変する物質を開発~  3.美しさに仰天 !        NIMS映像セレクション 『Nano それは美の世界』   4.TIA-nano 公開シンポジウム開催  5.NIMSが磁性材料研究の新たな拠点に採択  6.広報誌『NIMS NOW』最新号     ─────────────────────────────────── ◆1 :  最新研究リリース① ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    『秒速1000メートルの高速度粒子によるコーティング技術を開発』         ~チタン合金厚膜を大気中で形成可能に~  [2012.6.14]   コーティングというと、一般の人では「サビ止め塗料」をイメージするこ  とが多いと思います。が、実は材料の耐熱性を劇的に上げたり、摩擦に強く  したりと、その素材にはもともとなかった性能を新たに持たせることができ  る画期的な技術なのです。   今回NIMSが発表したコーティング技術は、塗るのではなく吹き付けるもの。  その速度は秒速1000メートルという超高速で、その名を「ウォームスプレー」  と言います。この技術では、金属の粒子を適切な温度に加熱し、超高速で吹  き付けます。すると、金属粒子が素材の表面に接合し、非常に緻密な膜を形  成します。この方法を使うと、例えば、従来は良質な被膜を作ることが困難  だったチタン合金の被膜も大気中で簡単に形成することができます。   原理的にはミリメートルの厚さの膜まで形成でき、しかも現場での使用で  損傷した部材を後から部分的に補修することも可能であるなど、利点が多い  「ウォームスプレー」技術。詳しくはこちらです。     http://www.nims.go.jp/news/press/2012/06/p201206140.html ◆2 :  最新研究リリース② ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    『室温で導電体から絶縁体へ急変する「スレーター絶縁体」を開発』      ~テラヘルツ受信素子や新熱電変換材料への応用展開へ期待~                              [2012.6.13]   電気を通す物質の代表といえば金属ですが、普通、金属は冷やすほど抵抗  が小さくなり、電気を良く通すようになります。ところが、まったく逆の性  質を示すものの1つにスレーター絶縁体があります。高温では金属のようで  すが、冷やすと急に電気を通さない絶縁体になります。   これまで見つかっていたスレーター絶縁体はこの変化が起きる温度がかな  り低温だったため、素材としての応用研究はほとんど行われてきませんでし  た。ところが、NIMSが合成した新物質は、室温で絶縁体に変化する初めての  物質のため、新素材として応用展開できる可能性が出てきました。  テラヘルツという超高周波を検出する素子や、新しい熱電変換材料などが考  えられています。この先、どう発展していくのか、ぜひご注目ください。   この物質についての詳細は、こちら。   http://www.nims.go.jp/news/press/2012/06/p201206130.html ◆3 :  美しさに仰天 !  NIMS映像セレクション ━━━━━━━━━━━━ 『Nano それは美の世界』            Nano (ナノ) の世界ってわかります?   ミリの1000分の1がマクロ、そのまた1000分の1の極小の世界。ちょうど  原子や分子の大きさがNanoメートルの世界です。   新材料を開発するとき、人類は既に分子や原子のレベルを操作する技術を  使った研究が行われています。これがいわゆる「ナノテクノロジー」   今月のNIMS動画は、ナノテクノロジーを駆使した研究の過程で撮影された  さまざまな写真を中心にお送りします。   実は、Nanoの世界。想像していなかったほど、美しいんです。   http://www.nims.go.jp/publicity/digital/movie/scientific-art.html ◆4 : TIA-nano 公開シンポジウム開催 ━━━━━━━━━━━━━━━━━   つくばイノベーションアリーナ (TIA) がナノテクノロジーに関するシンポ  ジウムを開催します。   TIA-nanoとはつくばにナノテクノロジーの研究開発拠点を形成し、21世紀  のナノテク産業をリードすることを目指す産官学協働の取り組みです。   今回で第3回目を迎えるシンポジウムは、     「TIA-nanoが提案するオープンイノベーションハブ」  をテーマに掲げ、TIA-nanoの成果紹介に加え、TIA-nanoが果たすべき役割と  方向性について議論する場を提供します。     開催は7月19日 (木) 東京都千代田区の学術総合センターです。   詳細&お申し込みはこちら。   http://tia-nano.jp/events/2012/0530.html ◆5 :  NIMSが「元素戦略磁性材料研究拠点」に採択 ━━━━━━━━━━━   6月29日、NIMSが日本の中で新たな役割を果していくことが決まりました。  レアメタルに代表される希少元素対策として、文部科学省が実施する元素戦略  プロジェクト〈研究拠点形成型〉に、NIMSを拠点とする連携9機関が共同で採択  されました。   現在、ハイブリッド&電気自動車、風力発電などでますます重要性が増して  いる高性能磁石ですが、生産には大量のレアメタルを必要としています。今回  のプロジェクトでは、理論・計測解析・材料創製の3分野を融合させ、希少元  素に依らない大量生産可能な次世代磁石材料を作りだし、産業界が必要とする  技術基盤を構築することを目的としています。   このプロジェクトにはNIMSの他、東北大学、産業技術総合研究所、東京大学、  名古屋工業大学、大阪大学、京都大学、高エネルギー加速器研究機構、高輝度  光科学研究センターの計9機関が連携して研究を推進します。 ◆6 :  広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   最新 (2012年7・8月合併) 号の特集は「キッズのためのNIMS図鑑」(仮)です。  NIMSの研究内容は、難しいと思われがちですが、実は、身の回りの生活と密接な 関係を持っています。今号ではNIMSの研究を大きく4つのテーマに分けて、それ  ぞれのトピックを、小中学生にも分かるように紹介する予定です。夏休みの宿題  にもぴったり ! ぜひ親子で読んでほしい特集です。     次号、9月号は「有機分子ネットワークによる材料創製技術プロジェクト」を  特集する予定です。  ※NIMSでは毎月、広報誌『NIMS NOW』を発刊しています。   NIMSの研究を各号ワンテーマで紹介。各分野の最新動向を知ることができる  『NIMS NOW』は、物質・材料研究すべてのフィールドの最新辞典です。   ご購読の申し込み、オンライン購読、バックナンバーはこちら。      URL: http://www.nims.go.jp/publicity/nimsnow/ ——————————————————————————————————— ※本メールマガジンに関するお問合せはこちらまで  pr=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください) ※メルマガ登録解除は下記アドレスに【空メール】をお送りください  nims.unsubscribe=fofa.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 独立行政法人物質・材料研究機構 企画部門 広報室 〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1 TEL. 029-859-2026 (広報室直通) URL:http://www.nims.go.jp/ ※掲載記事の無断転載を禁じます。 Copyright (c) NIMS. All rights reserved.

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