2022年 エドワード・ライン財団「エドワード・ライン テクノロジー賞」を細野秀雄 特別フェローが受賞

2023.05.12


細野 秀雄 特別フェロー (ナノアーキテクトニクス材料研究センター 電子活性材料チーム) が、エドワード・ライン財団 (Eduard Rhein Foundation, ドイツ) による、2022年の「エドワード・ライン テクノロジー賞」を受賞しました。

「細野 秀雄 特別フェロー」の画像

細野 秀雄 特別フェロー



「エドワード・ライン テクノロジー賞」は、エドワード・ライン財団が、情報工学の基礎に関する研究や開発で大きなインパクトを有する卓越した業績を挙げた研究者に授与する国際賞です。

受賞タイトル
ディスプレイ用金属酸化物薄膜トランジスタの発明

半導体としてほとんど注目されていなかった透明な酸化物を対象に、化合物半導体としての可能性を探索し、多くの物質が優れた可能性をもつことを報告しました。その中でも透明なアモルファス酸化物の半導体 (TAOS) の1つであるIn-Ga-Zn-O (IGZO、通称イグゾー) は、タブレットPC、スマートフォーンの高精細な液晶ディスプレイに使用され、さらに大型の有機TVに搭載をさせる実用化に成功し、ディスプレイの駆動用として今や主流になっています。また、昨今ではメモリー用途として研究が盛んになりました。

細野 秀雄 特別フェローは、これらの開発に決定的な推進力を与えただけでなく、20年以上にわたり、新しいタイプの高温超電導体など、さまざまな材料の開発にも貢献してきた研究者として授与されました。

授賞式および受賞講演は、2023年6月9日~6月10日、ミュンヘンにて執り行われる予定です。