- 253℃ (20 K, ガスヘリウム環境) 、液体窒素温度 - 196℃ (77 K, 液体窒素環境) 、室温20℃ (293 K, 大気環境) での高応力比の疲労き裂進展特性データを掲載しています。さらに、材料の試験前の金属組織写真、試験後の下限界応力拡大係数範囲 (ΔKth) 近傍の破面写真と疲労き裂の進展経路と金属組織の対応を示した写真を掲載しています。
液体ロケットエンジンの信頼性を向上させるためには、エンジン運転時の過酷な環境下 (高温・高圧、極低温、熱衝撃、水素) での強度余裕を高い精度で把握し、構造設計や製造・検査工程に反映する必要があります。宇宙関連材料強度データシートは、エンジンの強度余裕評価や改良設計に使用され、打上げ成功に向けて大きく貢献しています。