ホーム > ニュース・プレス > ニュース > 「NIMS-IHI次世代構造材料センター」を設立

「NIMS-IHI次世代構造材料センター」を設立

国立研究開発法人物質・材料研究機構 (本部 : 茨城県つくば市、理事長 : 橋本 和仁、以下NIMS) は、株式会社IHI (本社 : 東京都江東区、代表取締役社長 : 満岡 次郎、以下IHI) と、2019年1月24日、「NIMS-IHI次世代構造材料センター」 (以下、本センター) 設立に関する覚書に調印しました。

本センターでは、次世代航空機エンジンで一層の高効率化を実現するためのコア技術の確立を目指し、同エンジン部品に不可欠となる超高温材料開発を中心とした共同研究を行います。IHIと共に実用化の鍵となる高信頼性と高生産性を満たす材料創製に取り組んでいきます。そのために、NIMS独自の特性評価等のプロセスに係る要素技術に裏づけられた材料設計基盤と、IHIの実機に近い環境下での長期信頼性評価および国際共同開発事業等を通じて培われた生産技術等からなる製品設計基盤をもって臨みます。

「1月24日 調印式でのIHI 識名朝春氏 (取締役常務執行役員 航空・宇宙・防衛事業領域長、写真左) とNIMS 宝野和博理事 (写真右)」の画像

1月24日 調印式でのIHI 識名朝春氏 (取締役常務執行役員 航空・宇宙・防衛事業領域長、写真左) とNIMS 宝野和博理事 (写真右)



NIMSは、特定国立研究開発法人として、物質・材料分野における研究開発成果を創出、普及および活用し、産学官連携を通じて我が国のイノベーションシステム構築をリードしています。本センターは、産官連携強化のために設けられた、企業との「組織」対「組織」の共同研究を推進するこれまで10あった研究センターに新たに加わることとなります (本センター設立によって研究センター数は11となります) 。NIMSの2016年4月からの第4期中長期計画においては、経済・社会的課題に対応する重点研究領域を複数の研究拠点で分担して推進しています。このうち、社会インフラ材料、輸送機器材料、エネルギーインフラ材料の3つの出口分野に向けた革新的なシーズの創出とその産業界への橋渡しを担当する構造材料研究拠点が、本センター運営の中心的な役割を担うことになります。同拠点には、耐熱・耐食合金、複合材料等の創製技術のほか、1966年以来の長年の実績があるクリープ試験を始めとする材料試験や原子・分子レベルに至る先端構造解析などの基盤技術を有する多数の優れた研究者が所属しており、本センターの研究課題に対して最適なチーム構成で臨みます。

IHIは、総合重工業メーカーとして、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を中心に、「技術をもって社会の発展に貢献する」という経営理念に基づいてものづくり技術を中核とするエンジニアリング力で社会課題の解決に貢献しています。グループ全体の中長期的な技術戦略として、3つのメガトレンド「多様化する社会インフラ」「加速する高度情報化」「複雑化する世界経済」に対応するための技術開発の方向と、注力する技術分野を定めています。注力技術である材料技術、構造強度技術等の基盤技術およびそれらに基づくエネルギーマネジメント技術、先端生産技術・生産プロセス革新技術等が集約されているのが、本センターの目指す次世代高効率航空機エンジンです。本センターでは、NIMSで取得した超高温材料を中心とした組織、特性、プロセスに係る材料データを基に生産を視野に入れた設計指針を構築し、高性能材料の早期実用化を着実に進めることで、将来的に航空機エンジン事業に貢献しうる成果創出を目指します。


「NIMS-IHI次世代構造材料センター」の概要

組織名  : NIMS-IHI次世代構造材料センター
設立日  : 2019年1月24日
設置場所 : 茨城県つくば市 NIMS内
運営責任者 : 垣澤 英樹 (NIMS) 、高橋 聰 (IHI)
研究内容 : 次世代航空機エンジン向け超高温材料開発など


本件に関するお問い合わせ先

(本センターに関すること)
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
外部連携部門 事業展開室
川島 義也
E-Mail: KAWASHIMA.Yoshiya=nims.go.jp
([ = ] を [ @ ] にしてください)