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平成28年4月20日、平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の表彰式が行われ、強磁場ステーション清水禎ステーション長が表彰されました。

2016.04.20
(2016.04.26 更新)


この表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果をおさめた人々の功績をたたえることで、科学技術に携わる人々の意欲向上を図り、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的として文部科学省が定めたものです。

 科学技術賞 (開発部門) 
 
社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている (今後利活用が期待されるものを含む) 画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象に贈られる賞です。
 
【業績名】
高温超伝導体を利用した世界初の超1GHzNMR装置の開発
 
【受賞者】
清水 禎 (技術開発・共用部門 強磁場ステーション ステーション長) 
 
本成果は、国立研究開発法人理化学研究所、株式会社神戸製鋼所、株式会社JEOL RESONANCEとの共同研究によるものです。

「(左から) 株式会社JEOL RESONANCE 田中良二氏 (共同研究者) 、理化学研究所 前田秀明氏 (共同研究者) 、神戸製鋼所 齋藤一功氏 (共同研究者) 、清水 禎」の画像

(左から) 株式会社JEOL RESONANCE 田中良二氏 (共同研究者) 、理化学研究所 前田秀明氏 (共同研究者) 、神戸製鋼所 齋藤一功氏 (共同研究者) 、清水 禎



 「高温超伝導体を利用した世界初の超1GHzNMR装置の開発」
 NMR (核磁気共鳴) は強磁場発生磁石 (NMR磁石) を用いることにより、物質・材料の分子構造などを精密に調べることができる分析技術である。磁場が高ければ高いほどNMRの感度と分解能が向上するので、高磁場化はNMRにとって最も重要な開発課題の一つである。従来技術では磁場強度1000MHzを超えることができないことが懸案課題となっていた。
 本開発では高温超伝導体を用いたNMR磁石を作るために必要な要素技術の開発を行うことにより、世界で初めて1000MHzを超えて1020MHzというNMR磁石の世界最高磁場を発生させることに成功した。また、実際にNMR測定を行い、高磁場の有効性を実証した。
 本開発により、高温超伝導体がNMR磁石へ応用可能であることが実証され、1200MHzまたはそれ以上の高磁場を可能とするNMR新時代への突破口を開いた。また、MRIや超伝導リニアなど他の超伝導応用分野においても高温超伝導体を実用化できる可能性を示した。
 本成果は、タンパク質などの生態関連物質の構造を解明することにより創薬に貢献し、有機材料・無機材料における非晶質・不均一構造等を解明することにより新材料開発に貢献する。


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