2023.09.12 更新

台湾 中央研究院 (Academia Sinica) の院長 Dr. James C. LiaoがNIMSを訪問

8月7日 (月) 、台湾の中央研究院 (Academia Sinica) の院長Dr. James C. Liaoと調査団がNIMSを訪問し、意見交換を行いました。

中央研究院関係者他来所者とNIMS関係者を交えた集合写真.



台湾の中央研究院は、数理科学系の8研究所・3センター、生命科学系の5研究所・4センター及び人文社会科学系11研究所・1センターからなる台湾の国立科学アカデミーであり、台湾を代表する研究機関です。この中央研究院の規模は、研究に携わるスタッフ948名、ポスドク研究員729名、研究業務員2,748名、大学院生2,027名及び事務系職員1,176名からなる大きな研究組織であり、両機関の研究者間の国際連携の可能性を検討する目的で来所されました。
現在、中央研究院の主要な研究目標のひとつは、2050年までのネット・ゼロ (いわゆる「カーボンニュートラル」) の達成であり、すなわち、27年以内に温室効果ガスまたは二酸化炭素 (CO2) の総排出量から吸収・除去量を差し引いた量をゼロにすることです。具体例として、メタンの熱分解による水素生成、高効率ペロブスカイト太陽電池、及びバイオマスカーボンシンク (CO2の吸収量が排出量を上回るバイオマス) 等に関する研究開発が行われていることから、並木地区のエネルギー・環境材料研究センターの関係者との意見交換を行い、また国際交流事業や研究普及啓発活動・企業連携について千現地区のICYS、広報室ならびに外部連携部門関係者との意見交換をされました。

今後、若手研究者や大学院生の交流を通して、カーボンニュートラル実現にむけた国際連携の枠組みづくりと共同研究の推進が期待されます。

並木地区でのエネ環センター関係者・NIMS関係者と中央研究院関係者の意見交換の様子.




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国際・広報部門学術連携室
TEL. 029-859-2477
E-Mail: academic-collaboration=nims.go.jp([ = ] を [ @ ] にしてください)