2023.08.23 更新

Fibrenamics/ミーニョ大学 (ポルトガル) から調査チームがNIMSを訪問 (7月5日午後)

NIMS発ベンチャー

2023年7月5日、ポルトガルFibrenamics/ミーニョ大学から調査チームがNIMSを訪問しました。今回の調査チームは、ミーニョ大学独自のFibrenamicsとなづけられた繊維強化複合材料研究開発部門の主要メンバーからなり、NIMSの研究シーズの社会実装化や、複合材料の研究を行う研究者との意見交換、大学からの若手研究者や学生の受け入れに関する調査を目的として、NIMSを訪問されました。
 
NIMS発ベンチャーの訪問では、炭素材料であるグラフェンを複合化させる材料技術を基盤として2017年11月に物質・材料研究機構発ベンチャーとして創業した(株)マテリアルイノベーションつくば*1の取締役でもある唐 捷 (TANG Jie) 特命研究員*2の研究室及びNIMS独自のニオイセンサの社会実装化をすすめる目的で2022年5月に創業した (株) Qception*3 の取締役でもある吉川元起グループリーダーの研究室を訪問し、意見交換を行われました。

また、複合材料研究とその応用研究を行っている研究室としては、各種複合材料の合成とその応用研究において高い研究アクティビティーをもつことで定評のある内藤 昌信分野長*4の研究室を訪問され、活発な質疑応答がなされました。
 
ミーニョ大学は、ポルトガル北部に位置する研究に重点をおいた大学であり、知識の価値化に取り組んでいるほか、成果の社会実装化にも重点を置いており、企業連携面でも成功を収めていることで知られています。
19,000名以上の全学生数のうち、48%が大学院生であることからも、研究に力をいれえていることが分かります。
 
また、国際化にも力を入れており、留学生は2900名以上にのぼり、その8割以上が大学院に在籍し、研究に従事している大学です。
 
今後、ミーニョ大学からのインターンシップ生受け入れや、若手研究者の交流を通して、NIMSとミーニョ大学の連携の絆が強化されるものと期待されます。
 
NIMS発ベンチャー
*1 (株)マテリアルイノベーションつくば :  
*3    (株) Qception:
研究室紹介者

図1 Dr.TANG Jie特命研究員 (中央) 、Dr.Shiqi LIN  (右端) と調査チームメンバーのグループ写真.


図2 吉川元起グループリーダー (向かって左) と調査チームメンバーのグループ写真.


図3  実験室内で調査チームメンバーに研究紹介を行う内藤分野長.




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