次世代二次電池の課題に関する日米情報交換ワークショップを開催

2023.04.19 更新

Japan-US Information Exchange Seminar on Fundamentals of Next Generation Batteriesが開催されました。

2023年3月16日 (木) ~17日 (金) にかけて、次世代二次電池の課題に関する日米情報交換ワークショップ (Japan-US Information Exchange Seminar on Fundamentals of Next Generation Batteries) がNIMS並木地区NanoGREEN/WPI-MANA棟1Fオーディトリアムにて開催されました。日米両国は、次世代二次電池の基礎科学研究の先進国であり、継続的に国家プロジェクトが実施されてきました。直近では、DOEの支援を受けてJCESRが、またJST/MEXTの支援を受けてALCA-SPRINGがそれぞれ2012年および2013年以来推進されてきましたが、いずれも最終段階を迎えています。

本ワークショップは、次世代二次電池に関わる両国の第一線の科学者が一堂に会し、最新の研究成果の共有と、今後の研究開発の方向性に関する議論を通して、若手研究者を中心とした両国研究者の強固なネットワークの形成と、基礎的な研究力の強化はもちろん、次世代二次電池の研究開発における両国の主導的役割の維持、強化を目的として開催されました。
米国からはDOE科学局Deputy DirectorのHarriet Kung博士ら3名と、大学、国研所属の第一線の研究者ら12名がNIMSを訪問しました。日本からはALCA-SPRINGの主たる研究者を中心に50名以上が参加しました。ワークショップでは2日間にわたり、24件の口頭発表および、29件のポスター発表が行われ、日米研究者間の活発な交流が行われました。

NIMSからは主宰の魚崎浩平 (NIMSフェロー) 、口頭発表の高田和典 (GREEN拠点長) 、館山佳尚 (GREEN副拠点長) に加えて、ポスター発表では、増田卓也 (GREEN副拠点長) 、袖山慶太郎桑田直明西川慶松田翔一万代俊彦が参加しました。

このような情報交換セミナーを日米交互に1年おきに開催していく提案がなされるとともに、人の交流、データの交流などにも話が及び、若手を中心にショートビジットをうまく活性化させていきたい等の議論が盛り上がりました。今後両国研究者の密接な連携による次世代二次電池研究の加速が期待されます。

Japan-US Information Exchange Seminar on Fundamentals of Next Generation Batteriesの集合写真


予稿集の表紙


魚崎NIMSフェローのスピーチ


DOE科学局 Harriet Kung (Deputy Director)のスピーチ


宝野NIMS理事長のスピーチ


ポスター発表をする西川主任研究員


ポスター発表会場の様子


高田拠点長の口頭発表


ディスカッション中の館山副拠点長



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