第96号

2019.10.03 発行


今回のメルマガは『NIMS WEEK』特別号 !

年に1度、実用化間近の最新成果を一挙ご紹介する『NIMS WEEK』がいよいよ今月末開催 ! 注目は、AIとの融合による「マテリアルズ・インフォマティクス」が生み出した新材料の数々。想像を超える成果が誕生する一方、AI活用における課題も明らかに。いま材料開発の最前線で何が起きているのか、国内外のキーパーソンが語るほか、先端医療材料や最新航空機材料など選りすぐりの研究成果80件を展示。さらにホンダジェットとロレアルの世界進出に共通する戦略を解き明かす特別講演まで、材料開発の世界的潮流を一望できる4日間です。

当日受付が大変込み合いますので、事前予約をお勧めします !
NIMS WEEK 2019 特設サイト

今号でご紹介する『NIMS WEEK』の見どころはこちら

  1. すでに満席のコースも ! NIMS WEEK限定 企業向けラボツアー申込受付中
  2. 最新研究映像 NIMSの力 !  #37『材料内部「熱の通り道」をナノレベルで解明せよ』
  3. 最新研究ニュース「ヒントはあのトゲトゲの魚 ! 耐久性に優れた超撥水材料を開発」
  4. 「NIMS NOW」最新号予告

1 : すでに満席のコースも ! NIMS WEEK限定の企業向けラボツアー

定員が少数のため予約をお急ぎいただきたいのが「企業向けラボツアー」。企業からの引き合いが多い新材料の開発現場をガイド付きでご案内。技術の詳細について研究者と密に相談できると好評をいただき、毎年早くに満席となります。先着順で今年もすでに満席のコースが出ていますので、お早めに申し込みください。

【今年初公開のおすすめツアー】

◇「高精度1500t鍛造試験機」コース (定員 : 15名) ◇
これまで完全部外秘だった「大型鍛造シミュレータ」を初公開。今後20年で需要の倍増が予測される中小型航空機、その燃費向上に向けた最重要部材の1つ「耐熱合金」の最適な製造プロセスを短期間で見つけ出す切り札が、広く企業に向けて公開されます。装置の詳細を担当者から詳しく聞けるこの機会をお見逃しなく。

◇「金属・構造材料」コース (定員 : 15名) ◇
「さびない」という名のステンレス、実は結構腐食します。原因は表面の不純物。NIMSは通電するだけでこの不純物のみを取り除ける画期的な技術を開発。“本当にさびない”ステンレスを実現する手法を、開発担当者が解説します !

2 : 最新研究映像 NIMSの力 ! #37『材料内部「熱の通り道」をナノレベルで解明せよ』

熱を伝えない断熱材料。熱から電気を生む熱電材料。熱に対して優れた性質を持つ材料が強く求められる中、その開発には内部で熱がどのように流れているのか「通り道」をナノレベルで解明することが必須です。しかし、ナノレベルの道など容易に見つけられませんでした。ところがNIMSは「熱の通り道」を見事に画像化しました ! 熱を自在に操る材料開発にとって大きな武器となります。成功の秘密は、まさに逆転の発想でした。

最新研究映像 NIMSの力! #37『材料内部「熱の通り道」をナノレベルで解明せよ ! 』


動画にも登場した川本がNIMS WEEK3日目に登場 ! 技術の詳細を自ら解説します。

NIMS WEEK 2019 Day3 ポスターセッション「STEMによるナノスケール熱伝導評価法」

3 : 最新研究ニュース 「ハリセンボンをヒントに耐久性に優れた超撥水材料を開発 (9/10) 」

水をはじいて、壁やガラスを汚れなどから守る超撥水材。その仕組みは、ハスの葉っぱのように表面に凹凸構造を作ること。実はそこに大きな弱点があります。傷や曲げで凹凸が壊れると撥水性を失うため、耐久性が低いのです。

どうやったら長持ちする超撥水材を作れるのか。NIMSが注目したのは、なんとハリセンボン ! あの硬いトゲと柔らかい皮膚をヒントに、カッターで傷つけても、表面を削っても超撥水性を失わない材料を開発しました。

傷に強くなった理由。それは削ってもトゲトゲが常に表面に出てくるから。
いったいどんな構造なのか、詳しくはこちらから↓↓

プレスリリース「ハリセンボンをヒントに耐久性に優れた超撥水材料を開発」


そして ! 『NIMS WEEK』ラボ公開で開発した超撥水材を公開します。
どれほど耐久性が高いのか、ぜひ体感してください !

NIMS WEEK 2019 Day1 ラボ公開 「機能性高分子材料の開発」 

4 : NIMS NOW最新号予告

NIMSで博士号を取る !

材料科学の分野で革新的な成果を生み出し続けるNIMSの研究者たち。実は、彼らに学び、博士号を取得できるプログラムがあるんです。世界の第一線で活躍する研究者と、最先端の研究設備群に囲まれる充実した環境を求めて、世界中から学生が集まるそのプログラムの詳細とは?

次号NIMS NOWで入学までの流れや充実のサポート制度をレポート。学生たちのリアルな研究生活にも密着します。お楽しみに !

10月中旬発行予定。購読申込はこちらから↓↓

NIMSの“今”を伝えるニュースレター 広報誌 NIMS NOW


10月28日の『NIMS WEEK』ラボ公開では、現役のNIMS連係大学院生の声が聞ける交流会を開催。NIMS NOWにも登場する卒業生の水口佳一 准教授 (首都大学東京) も講演予定です。NIMS NOW片手にぜひご参加ください。

NIMS WEEK 2019 Day1 - NIMSの学生受入制度・採用情報紹介

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