第65号

2017.02.08 発行


今号の内容

 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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     NIMS『使える ! メールマガジン』  第65号  2017.2.8
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1. 最新研究ニュース
 「自動車の排ガス用新触媒、貴金属のロジウムを節約できる秘密に迫る」
2. 科学映像シリーズ  NIMSの力 #26
 「渋」があなたのスマホを菌から守る !
3. 天野教授の講演会開催 ! 「天野・小出共同ラボ」開所を記念して 3月6日
4. クリープDS 50周年記念 第4回NIMS構造材料研究拠点シンポ開催 3月21日
5. 広報誌『NIMS NOW』最新号
 
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◆1 : 最新研究ニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 『組成が違っても触媒活性が同等な新規Rh-Cuナノ粒子の電子状態の観測』
                              [2017.1.26]
 
 自動車のエンジンからは、環境や人体に有害な窒素酸化物などが発生します。
これをきれいにしてくれるのが排ガス触媒と呼ばれる物質で、白金やロジウム、
パラジウムなどの貴金属が多く使われています。
 
 貴金属なので、使う量をなるべく減らして、でも触媒の機能は変わらないの
が理想です。実はロジウムと銅の合金をナノサイズまで小さくすると、ロジウ
ムを減らしても触媒の機能は変わらないことが分かっています。その原因は何
なのか?研究チームは、触媒の機能と深く関わる電子状態に着目しました。
 
 触媒の機能が同じなら電子状態も同じなのか?それともロジウムが減ると電
子状態も変わるのか?詳しくはこちらをご覧ください↓↓
 
 
 
◆2 : 科学映像シリーズ  NIMSの力 #26 ━━━━━━━━━━━━━━━
  「渋」があなたのスマホを菌から守る !
  ~新発想の抗菌材 樹脂もフィルムも接着剤も~
 
既に、世界のスタンダードが確立している分野にも変化は訪れます。
例えば、抗菌剤として定着している銀のナノ粒子。
欧米で規制を検討する議論が始まっています。
 
代わるものとして、天然素材から作られ、高い抗菌性を持ち、しかも安価な材
料が模索されています。
NIMSは銀にかわる代替材料をいち早く開発しました。
 
使うのは植物の「渋」。
 
樹脂としても、塗料としても、フィルムとしても、
さらには接着剤としても…
 
七変化する天然成分の抗菌材料。
スマホの抗菌塗料として使われる日はそう遠くないかも知れません。
 
 
 
 
 
◆3: 「天野・小出共同研究ラボ」開所記念講演会開催 3月6日 (月)  ━━
 
 NIMSと名古屋大学は、次世代半導体GaN (窒化ガリウム) の研究開発を加速
するため、両機関それぞれに「天野・小出共同研究ラボ」を設置します。その
開所を記念して、NIMS特別フェローの天野浩教授 (2014年ノーベル物理学賞)
による記念講演会を下記の通り開催いたします。
 
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 ■天野浩教授 講演会
 「GaN研究コンソーシアムの未来ビジョンと物質・材料研究機構への期待」
 
 日 時 : 3月6日 (月) 14:30-15 : 45  (開場14 : 00)
 会 場 : 物質材料研究機構 並木地区WPI-MANA 1F オーディトリアム
      (茨城県つくば市並木1-1)
 申 込 : メールでの事前申込制 (先着順、3月3日締切)
 参加費 : 無料 
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 参加ご希望の方は、ご氏名、ご所属、ご連絡先 (電話番号・email) を記入
して下記までお送りください。申し込み多数の場合、先着順となりますのでご
了承ください。
 
 Email : gan-jimu=ml.nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください)
 
 
 
 
◆4 : 第4回NIMS構造材料研究拠点シンポジウム開催 ━━━━━━━━━━
 
 耐熱材料の信頼性を支え続けるクリープデータシートプロジェクト。今年度、
事業開始から50年の節目を迎えました。
 
 そこで第4回構造材料研究拠点シンポジウムでは、当該分野の第一人者をお
招きし、耐熱材料の意義や重要性、今後の展望等についてご講演いただきます。
また、クリープ試験研究の進捗をご報告するほか、クリープ試験室の見学会も
予定しております。50年という実績と経験を身近に感じられる機会に、ぜひ皆
様ふるってご参加ください。
 
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 第4回NIMS構造材料研究拠点シンポジウム
 ~クリープデータシートプロジェクト50年の到達点を見つめ直し、
  100周年を目指した今後の展望を議論する~
 
 日 時 : 2017年3月21日(火) 13:00-17:35
 場 所 : 物質・材料研究機構 千現地区 本館第1会議室
 参加費 : 無 料 (交流会 : 2,000円)
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 ■招待講演
 東京大学生産技術研究所 金子祥三研究顧問
 「エネルギー問題の課題克服に向けた技術動向と材料への期待」
 
 九州工業大学 工学部 増山不二光特任教授
 「材料開発・実用化における規格化の意義と重要性」
 
 新日鐵住金株式会社
  技術開発本部 鉄鋼研究所 鋼管研究部 岡田浩一主幹研究員
  技術開発本部 五十嵐正晃フェロー・先端技術研究所長
 「高強度耐熱鋼開発の経緯と今後の展望」
 
 
 シンポジウムの詳細および『参加登録』は下記をご覧ください。
 
 
 
 
◆5 : 広報誌『NIMS NOW』最新号予告 ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 NIMSはいま、節目の年を迎えています。前身の金属材料技術研究所設立から
60年、無機材質研究所から50年、NIMSへ統合されて15年。そして2016年10月、
特定国立研究開発法人として新たに歩み始めました。
 
 特定法人としてのミッション。それはイノベーションの創出を目指して、世
界トップレベルの研究成果を生み出し続けるとともに、基礎研究を産業界へ橋
渡しすること。その実現に向け、同業他社が連携して、共通の基礎的課題に取
り組む場を提供するなど、新たなプログラム「M-cube」が開始されました。
 
 次号はその詳細をご紹介するほか、特定に移行した3法人の理事長が、それ
ぞれの決意を語りあう鼎談も掲載。ご期待ください。
 
 
 
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