ハイエンド電子顕微鏡のシェアリングサービス「オープンラボプログラム」を開始
~官民連携による最新装置のシェアリングサービスで先端研究を支援~
2018.05.14
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
オリックス・レンテック株式会社
日本電子株式会社
NIMSは、オリックス・レンテック株式会社および日本電子株式会社の協力のもと、5月14日より、ハイエンド電子顕微鏡を企業が支払う年間利用料によって運用し、最先端電子顕微鏡技術の開発などを共同で行う、シェアリング型官民連携サービス「オープンラボプログラム」を開始します。
概要
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (所在地 : 茨城県つくば市、理事長 : 橋本 和仁、以下、「NIMS」) は、オリックス・レンテック株式会社 (本社 : 東京都品川区、社長 : 井尻 康之、以下、「オリックス・レンテック」) および日本電子株式会社 (本社 : 東京都昭島市、社長 : 栗原 権右衛門、以下、「日本電子」) の協力のもと、5月14日より、ハイエンド電子顕微鏡を企業が支払う年間利用料によって運用し、最先端電子顕微鏡技術の開発などを共同で行う、シェアリング型官民連携サービス「オープンラボプログラム」を開始します。
NIMSは、国内で唯一、物質・材料科学の研究を専門にしている公的研究機関で、世界最高水準の研究開発の成果を創出することが期待される機関として特定国立研究開発法人に指定されています。超高分解能を誇る電子顕微鏡や、世界最高磁場のNMR (核磁気共鳴) 装置などの物質・材料やナノテクノロジーに関する先端装置を集約し、それらの高度な装置を扱う専任のスタッフが、NIMSの研究者のみならず国内外の大学、企業、公的機関の研究者の研究開発をサポートすることで、日本の研究開発力を支えています。
近年、技術の進歩に伴い、ナノテクノロジー・材料分野などの最先端の研究に必要なハイエンドの電子顕微鏡の利用ニーズがますます高まっています。一方、限られた研究予算の中で、大学、企業、公的機関が単独で最新のハイエンド電子顕微鏡を購入することは難しいのが現状です。
「オープンラボプログラム」は、企業が支払う年間利用料によってNIMSがハイエンド電子顕微鏡の調達・維持管理・運用を行い、この装置をベースにハイエンド電子顕微鏡に関する最新技術・手法の開発や応用研究探索を企業とNIMSが共同で実施するプログラムです。日本電子社製の多機能電子顕微鏡「JEM-F200」をオリックス・レンテックからレンタルにて導入するなど、民間のレンタルノウハウを活用することで最新の電子顕微鏡の導入、運用が可能となります。その結果、装置の老朽化や陳腐化を回避し、研究のクオリティと研究効率を向上させることが期待できます。
本プログラムでは、NIMS 技術開発・共用部門 電子顕微鏡ステーションにて、ハイエンド分析装置の多機能電子顕微鏡「JEM-F200」 (日本電子社製) 1台をはじめ、原子分解能分析電子顕微鏡 (収差補正装置搭載) 「JEM-ARM200F」 (日本電子社製) 2台と高性能FIB-SEM複合装置「NB5000」 (日立ハイテクノロジーズ社製) 1台の計3機種4台をご利用いただくことができます。
NIMS、オリックス・レンテック、日本電子は、今後も連携して、大学、企業、公的研究機関の研究者が最先端のハイエンド分析装置を利用しやすい環境を提供することで研究開発をサポートし、日本の科学技術力、産業競争力の向上に貢献してまいります。
関連ファイル・リンク
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- 技術開発・共用部門 (RNFS)
- 電子顕微鏡ステーション
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技術・開発共用部門 電子顕微鏡ステーション事務局
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(報道・広報に関すること)
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