第45号
2015.05.29 発行
今号の内容
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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NIMS『使える ! メールマガジン』 第45号 2015.5.28
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1. 最新研究ニュース
「車のヘッドライトが変わる!? 高輝度発光ダイオードに使える蛍光体」
「低コストで注目を浴びるペロブスカイト太陽電池で初の公認記録15%」
2. 大好評NIMS科学映像に新シリーズ 『材料が作る日常品』#1
熱を電気に変える材料 これが可能にした日常品とは??
3.第10回GREENシンポジウム開催 !
~計算科学と実験との連携~
4.広報誌『NIMS NOW』最新号
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◆1 : 最新研究ニュース : ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『超高輝度・ハイパワー白色光源に適したYAG単結晶蛍光体を開発』
[2015.4.13]
LED照明の普及が進んでいますが、より強力な光が必要な車のヘッドライト
などには、LEDより強力なLD (レーザーダイオード) を使うことが理想とされ
ます。青色LDの光を蛍光体に照射して白色光を作り出します。ただしLDの光は
強力なため、蛍光体の温度が高くなってしまいます。すると従来のYAG蛍光体
は温度が高くなりやすく、高温になると急激に光が弱くなるという欠点があり
ました。
これら2つの欠点を一挙に解決する蛍光体の開発にNIMSは成功しました。新
しい蛍光体は温度上昇がしにいばかりか、300度になっても光が弱くなりません。
なぜこれが可能だったのか、どんな秘密があるのか。くわしくはこちらです。
『ペロブスカイト太陽電池の変換効率、世界初の記録公認で15%を達成』
[2015.5.1]
こちらも最近よく見かけるようになった太陽電池に関して。現在、太陽電池
の主流はシリコンが原料です。価格はまだまだ高め。そこで注目を集めている
のがペロブスカイト太陽電池。原料が安く、シリコンよりも低温で製造ができ
るため、大幅な 今回、NIMSでは、開発したペロブスカイト太陽電池のエネル
ギー変換効率が世界で初めて国際標準試験機関で公認されるという快挙を達成
しました。その変換効率は15% ! 公認には太陽電池セルが1cm角以上の面積
を作らなくてはなりません。
製造方法を見直しをはじめとした改善で、大きさ、そして変換効率で世界を
驚かせました。くわしくはこちらです。
◆2 : 科学映像 新シリーズ 『材料が作る日常品』#1 ━━━━━━━━━━
新しい材料が、新しい世界を創り出す。自転車、カメラ、炊飯器、ライト…
さまざまなモノが持つ機能は、さまざまな材料が実現している。
どんな材料の、どんな性質が、日常品のどんな機能を可能にしているのか。
モノを分解し、機能の元となる材料をとりだし、その材料の特性を明らかに
します。
新シリーズ1回目は熱を電気に変える材料「熱電素子」。この材料が可能に
した日常品はなんでしょ??
あ、懐かしの惑星探査機 ボイジャーも登場しますよ。
◆3 : 第10回ナノ材料科学環境拠点シンポジウム ━━━━━━━━━━━━━
~計算科学と実験との連携~
GRRENでは計算と実験の強い連携のもとで研究活動を行っています。
今回のシンポジウムでは、電池分野で最先端の研究開発に携わっている研究者を
お招きし、研究開発動向や計算・実験の連携などの研究方針についてお話しいた
だきます。あわせてGREENにおける全固体電池、リチウム空気電池、太陽電池など
各分野での計算科学による研究内容と実験との連携について議論します。
GREEN計算分野での二つの新しい研究グループの研究も紹介します。
日 時 : 6月25日(木) 9:30-17:15 (懇親会 17:15-19:00)
場 所 : NIMS並木地区 WPI-MANA棟 Auditorium
言 語 : 日本語 (資料 : 英語)
参加費 : 無 料
事前参加登録が必要です。
シンポジウム詳細はこちら
◆4 : 広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Vol.15 No.3「いのちを救う」号が発行されました。人工臓器やドラッグデリ
バリーシステムなど日々進化する医療。NIMSでは材料研究という工学的なアプロ
ーチに始まり、医工連携を効率的に行うことで、次世代型医療材料の創造的な研
究を進めています。その開発最前線は、ぜひPDF版をご覧ください。
来月発行予定の次号は、「企業連携」を特集します。国内の公的研究機関や大
学の中で、他を抜きん出る特許収入をあげているNIMS。基礎研究所であるNIMSが、
社会とつながるための先進の取り組みをお伝えします。連携先企業TOPのインタ
ビューも複数収録。企業にとって、基礎研究所と連携する意味は何なのか。
詳しくは6月下旬発行予定のNIMSNOW Vol.15 No.4で。
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