第17号
2013.01.16 発行
今号の内容
(独) 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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NIMS『使える ! メールマガジン』 第17号 2013.1.16
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1. 最新研究リリース
「セシウムの存在位置をミリメートル以下の精度で可視化」
2. シリーズ『最新研究映像 NIMSの力』①
~ 見えないセシウムを光らせる ! ~
3. 「まてりある’s eye」 YouTubeにNIMS専用チャンネル誕生
4. Nano tech 2013 出展のお知らせ
5. 第11回ナノテクノロジー総合シンポジウム開催
6. 広報誌『NIMS NOW』最新号
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◆1 : 最新研究リリース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『セシウムの存在位置をミリメートル以下の精度で可視化』
~汚染廃棄物の大幅削減やセシウム拡散挙動の把握へ期待~
[2012.12.20]
放射能を持った物質には「見えない」ことの恐怖がつきまといます。また、
見えないことが除染の効率を著しく低下させているとも言えます。NIMSでは
水や土壌の除染技術について、これまで様々な研究成果を報告してきました
が、今回は、従来困難だったセシウムを「見える化」させる技術を開発しま
した。
開発したのは溶液で、セシウムが付着した土壌などにスプレーし、市販の
ブラックライト (紫外線) で照らすとセシウムの存在する場所だけが蛍光を
発するというものです。大きさミリメートル以下のサイズで特定できる精度
をもっています。
従来、放射線計では汚染された部分をおおまかに把握することしかできま
せんでしたが、この液体では具体的にどこにセシウムが存在するのかをピン
ポイントで把握できるため、効率的な除染と、廃棄物の削減が期待されます。
また、これまでの可視化方法は、放射線を検知するカメラで行っていました
が、これよりも分解能が高い点や、高価な機材を必要としない点で、可視化
の手間は大幅に簡素化できます。詳細はこちら。
http://www.nims.go.jp/news/press/2012/12/p201212200.html
そして、セシウムはなぜ光るのか?ここにはNIMSが取り組む「超分子」と
いう新しい技術が応用されています。詳しくは次にご紹介する新映像シリー
ズ『NIMSの力』で。
その他の最新研究 :
・わずか数原子層の金属膜で電気的磁化操作効率を制御 [2012.12.24]
http://www.nims.go.jp/news/press/2012/12/p201212240.html
・一次元有機分子鎖の作製に成功 [2013.1.15]
http://www.nims.go.jp/news/press/2013/01/p201301150.html
◆2 : シリーズ 『最新研究映像 NIMSの力』①
~見えないセシウムを光らせる~
日々、物質・材料の世界で新しい成果を生み出しているNIMS。新聞記事
やテレビニュースなどで報道され、目にしていただく機会もあると思いま
すが、研究をリアルタイムで撮影した生の映像には、他にはない迫力が伴
っています。そこで、NIMSでは可能な限り、研究過程で直接撮影した映像
を配信し、最新の成果を生み出す現場を感じていただきたいと思います。
第一回の研究成果は、見えないセシウムを光らせる試薬です。これまで、
セシウムの可視化は放射線を感知するカメラがありました。NIMSが開発し
たのは可視化する試薬です。ミリのサイズ以下の分解能があり、大がかり
な機材も不要。多くの新聞、テレビで取り上げられ、ネット上でも話題に
なった研究です。
http://www.nims.go.jp/publicity/digital/movie/mov130116.html
◆3 : 『まてりある’s eye』 NIMS専用YouTubeチャンネル誕生
NIMSが制作した動画を集めたYouTubeチャンネルが誕生しました。
チャンネル名は『まてりある’s eye』
従来通り公式ホームページからも映像をご覧いただけますが、みなさま
が使い慣れた YouTubeを利用して携帯電話などからもご覧いただきやすく
なりました。通勤途中など、隙間時間にもぜひ覗いてみてください。
また、「超伝導」「レアアース」といったキーワードで検索していただ
いても見つけやすくなっています。随時発展させていきますので、物質・
材料の世界で、わからないことがあれば、NIMSの動画を一度検索してみ
てください。
そして、ぜひ一度見ていただきたいのがロゴ。けっこう愛らしいものに
なったと思っていますが、手前味噌?? NIMSが生み出す様々な物質を複
数の色彩で表現。あわせて、材料研究の喜びや科学の発見の楽しさをイメ
ージした顔で構成しています。ぜひチャンネル登録、お願いします !
http://www.youtube.com/user/nimspr
◆4 : nano tech 2013 出展のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━
ナノテクノロジーに関する世界最大の展示会、nano tech 2013 が開催さ
れます。NIMSは今回も大型ブースを設け、注目を集める15の研究成果につい
ての講演と、同じく15のテーマの最新成果ポスターを発表します。
あわせて、ナノテク研究機関の連合体である「ナノテクプラットフォーム
事業」のブースも併設。共用設備の紹介や利用方法、成果事例について報告
します。
詳細については、決定次第このメールマガジンやNIMSホームページでお知
らせする予定です。
日時 : 2013年1月30日 (水) ~2月1日 (金) 3日間
場所 : 東京ビッグサイト (東京・有明) 東4~6ホール、会議棟
参加費 : 事前登録により参加費3000円が無料になります。
概要 : http://www.nanotechexpo.jp/outline.html
◆5 : 第11回ナノテクノロジー総合シンポジウム開催のお知らせ ━━━━
ナノテクノロジープラットフォーム事業活動の一環として、
「第11回ナノテクノロジー総合シンポジウム (JAPAN NANO 2013) 」
を以下の要領で開催します。
日時 : 2013年2月1日 (金)
場所 : 東京ビッグサイト (東京・有明) 会議棟1階
言語 : 英語/日本語 (同時通訳付)
参加費 : 無料
概要 : http://nanonet.mext.go.jp/
◆6 : 広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最新 (2013年1 - 2月) 号の特集は
「エネルギー関連構造材料の信頼性評価技術の研究開発プロジェクト」
つまりは、大きな構造物をつくる鉄鋼などの材料 (構造材料といいます)
が、どのように壊れていくのか、特性、環境、時間などをもとに評価し、
社会インフラに還元する研究をしています。壊れる前にどのような対処が
可能か、建物は何年使うことができるのか、今の日本に、非常に重要なプ
ロジェクトをご紹介します。
3月号は「材料創製・加工ステーション」を特集する予定です。
※NIMSでは毎月、広報誌『NIMS NOW』を発刊しています。
ご購読の申し込み、オンライン購読、バックナンバーはこちら。
http://www.nims.go.jp/publicity/nimsnow/
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