NIMS
一般公開2025

OPEN LABO

ラボ公開

新エネルギー研究を支える「水素環境材料実験棟」を初公開!
さらに、巨大装置「1500トン鍛造シミュレータ」や「超高圧3万トンプレス機」などを特別公開。
「世界を変える」研究現場を体感しよう! ぜひ「会場マップ」ページと併せてご覧ください。

要事前予約 マークがついているラボは事前予約が必要です。

千現地区

1研究本館管理棟/標準実験棟/居室棟

1-1

超伝導と低温の世界

管理棟 1階 講堂

午前 午後

10:00-16:00

超伝導ってどんな現象? 来て見て触って超伝導を体感してみよう。

1-2

超高速な磁石の動きを観察する最先端技術!

標準実験棟 1階 142室

午前 午後

10:00-16:00

磁石のN極・S極が動く様子を見るための超短パルスレーザーを用いた時間分解分光と呼ばれる最先端計測技術について紹介します。

1-3

微粒子集積構造から創出される光学機能材料

標準実験棟 2階 234室

午前 午後

10:00-16:00

宝石のオパールの美しい色彩はどのようにして発現する? 構造色と呼ばれる光学機能について紹介します。

1-4

不思議な氷を作ろう

標準実験棟 3階 334室

午前 午後

10:00-16:00

大きな圧力をかけて水を冷やすと通常とは違った氷ができます。できた氷を見て触って体験してみよう。

1-5

磁力が未来を引き寄せる! “ナノ磁石”が支えるデジタル社会

標準実験棟 4階 443室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-16:00

ハードディスクドライブ(HDD)の高密度磁気記録を支える磁性材料の研究を紹介します。

1-6

原子の立体地図を見る!

標準実験棟 5階 531室、532室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-16:00

材料内部の原子配列を3次元で見る「アトムプローブ」を紹介。VRで原子配列の世界に入ってみよう!

1-7

コロイダル量子ドット研究のトレンド

標準実験棟 5階 545室

午前 午後

10:00-16:00

2023年にノーベル化学賞を受賞したコロイダル量子ドット。合成研究から学術研究におけるホットなトピックを紹介します。

1-8

磁石が熱で電気を生み出す!

居室棟6階小セミナー室(625室)

午前 午後

10:00-16:00

配管を模擬した円筒に熱電永久磁石を設置し、外気との温度差を利用して発電することによりLEDを点灯させる実演を行います。

1-9

要事前予約

熱分解質量分析で見るプラスチックの指紋

集合場所:千現地区総合受付

午前

11:00

午後

13:00/14:45

30分/回・定員5名/回・高校生以上対象

『プラスチックの指紋』とも呼ばれる「熱分解ガスの質量パターン」を解析し、生産元を割り出す! 科捜研注目の分析技術をデモンストレーションします。生産元や材料特性を特定可能なこの最先端技術は、リサイクル材料の追跡や不良品の原因究明など、循環型社会に貢献する実用性の高い応用が可能です。プラスチックの『個性』を解き明かす過程を、実際のデータを用いたデモで体験します。「材料で世界を変える」視点で、科学の役割を実感できます。

1-10

要事前予約

光ファイバが強い光で壊れる現象を実演解説

集合場所:千現地区総合受付

午前

10:45

午後

13:15/15:15

20分/回・定員20名/回・高校生以上対象

ファイバフューズと呼ばれる美しいが産業界では歓迎されない現象の説明とデモンストレーション(手のひらの上を光の球が走る)を行います。携帯電話やネットでの通信は、どこかで必ず光ファイバ回線を通過します。年々増大する情報流通量を支える研究が行われていますが、材料の観点からみると光ファイバには避けられない弱点もあります。強い光を流している所に熱を加えると、突然光を発する球が光ファイバに沿って走り始め…続きは実演で!

2物性解析実験棟

2-1

CO2排出量を削減する世界一の耐熱超合金

1階 101室

午前 午後

10:00-16:00

航空機のジェットエンジンや発電タービンの最も高温な部分に使われる、超合金の開発装置と材料を紹介します。

4磁気特性実験棟

4-1

磁場で物質の向きを操る

1階 102室、103室

午前 午後

10:00-16:00

超伝導マグネットが作る磁力を体験してみよう! 水が磁力で凹む“モーゼ効果”が見られます。強磁場を利用した材料創製プロセスによる結晶配向を解説します。

5組織制御実験棟

5-1

要事前予約

鋼を高速で破壊~破壊音を体感~

集合場所:千現地区総合受付

午前

11:15

午後

13:30/14:30

30分/回・定員10名/回・全年齢対象(小学生以下は保護者同伴)

自動車事故などの時に生じる、高速での鉄鋼の破壊試験を実演します。高速負荷の世界では、破壊に対する素材の特性が大きく変わります。高速負荷時の素材の変化の速さや発生音、試験片の観察などを通じて、安全・安心な指針を導くための高速試験を体験できます。

5-2

要事前予約

航空機部材の加工を可能にする恒温鍛造試験機

集合場所:千現地区総合受付

午前

10:15/11:45

午後

13:30/14:45

30分/回・定員10名/回・高校生以上対象

1500トン鍛造シミュレータの紹介と恒温鍛造のデモンストレーションを行います。長距離移動に欠かせない航空機。その心臓部ともいえるジェットエンジンには、飛行の安全性と信頼性を支える「超耐熱合金」が使われています。さらなる安全性と効率を求め、今もなお研究開発が進められる超耐熱合金。しかし、その成型性の悪さゆえに加工の難易度は非常に高い――。この難題に挑む、最新鋭の加工設備をご紹介します。

6材料創製実験棟

6-1

金属材料創製(溶解・塑性加工)設備の公開

1階 溶解実験室、固相変形・加工制御実験室

午前 午後

10:00-16:00

金属材料研究や開発に不可欠な研究用試料を創製するのための装置や、実験に使用する消耗品・金属原材料等を紹介します。

6-2

いろいろな金属箔

1階 連続変形実験室

午前

10:00-12:00

金属箔の代表例はアルミ箔。身の回りには、その他にもたくさんの金属箔があります。金属によって重さや色彩が違いますので、触れてみてください。

6-3

航空機エンジン部品を作る3次元積層造形

1階 103室、104室、105室

午前 午後

10:00-16:00

レーザーや電子ビームを利用して、金属の原料粉末からエンジン部品のような複雑形状を作る技術と最先端研究を紹介します。

9界面制御実験棟

9-1

半導体で赤外線を見る

1階 105室

午前 午後

10:00-16:00

赤外線を検出する半導体デバイス作製の研究について紹介します。また、赤外デバイスのデモンストレーションを行います。

9-2

水素の透過が見える顕微鏡

1階 108室

午前 午後

10:00-16:00

水素顕微鏡は金属上の水素を非破壊で観測可能な装置です。材料中に含まれる水素、または透過してくる水素を見ることができます。

9-3

イライラ原子操作チャレンジ

1階 109室

午前 午後

10:00-16:00

金属表面上の分子ポリマーでできた迷路の中を、走査型トンネル顕微鏡を使って原子を動かしてみよう。

10構造材料実験棟

10-1

極低温/水素環境下での材料特性評価

1階 102室

午前 午後

10:00-16:00

液体ロケットエンジンや水素サプライチェーンで使用される材料について、極低温/水素環境下での強さや耐久性、ねばり強さの評価を行っている研究を紹介します。

12ファインプロセス実験棟

12-1

顕微鏡内に材料の使用環境を再現する現場

2階 212室

午前 午後

10:00-16:00

材料を原子レベルで調べることができる透過型電子顕微鏡ですが、一般には真空中での観察となり、材料が実際に使われる環境とは隔たりがあります。そこで、私たちは、材料が使われる環境を顕微鏡内に再現する試料ホルダーを作製し、「その場」観察を行っています。ラボ公開では、各種の試料ホルダーやその観察例を紹介します。

12-2

要事前予約

スパコンの仕組が分かるバックヤードツアー

集合場所:千現地区総合受付

午前

11:00-11:45

午後

13:30-14:15

各回45分・定員5名/回・高校生以上大学院生まで対象

サーバルームの裏側やスパコンを陰で支える冷却設備など、普段は見学が難しいバックヤードを巡るコンピュータファン必見のツアー。スパコンによる数値シミュレーションは材料開発の加速に必要不可欠な研究ツールであり、最近ではデータサイエンスや生成AIを支える役割を担っています。スパコンの仕組みを見学を通じて理解できるほか、通常のパソコンとの違いやコンピュータの設計思想、スパコンの将来について紹介します。

13精密計測実験棟

13-1

要事前予約

物質を多角的に分析し、その真の姿に迫る!

集合場所:千現地区総合受付

午前

10:15

午後

13:00

各回2時間・定員5名/回・高校生以上対象
※実験室間の移動があります
①表面分析:精密計測棟 1階 123室
➁化学分析:ファインプロセス実験棟 3階 319室
③X線回折:物性解析実験棟 2階 214室

化学分析、表面・微小領域分析、X線回折を一度に体感できます。生活の中で使われるさまざまな物質・材料。より高い特性を実現し、あるいはより安全に使うために、それらの物質・材料が何からできていて、どのように構成されているかを見極めるための分析を行っています。千現地区の公開では、各種分析手法を紹介するとともに、私たちの分析業務の一端、主として、金属系の物質・材料をターゲットとした分析手法を紹介します。

14材料強度実験棟

14-1

金属材料の疲労~事故調査の舞台裏~

玄関ロビー

午前 午後

10:00-16:00

金属材料の疲労は事故の原因となります。飛行機などの事故調査で解析された疲労の特徴や、疲労が社会に与える影響を紹介します。

14-2

「未来技術遺産」に登録されたクリープ試験技術

1階 110室

午前 午後

10:00-16:00

概要説明(各回30分程度)
10:30/11:30/13:00/14:00/15:00

1966年から継続しているクリープデータシート事業は、国立科学博物館により「未来技術遺産」に登録されました。発電プラントの高温部材の信頼性確保にとって重要な長時間クリープ試験技術を紹介します。

15材料信頼性実験棟

15-1

バイオ系大型顕微鏡が支える材料開発

2階 202室

午前 午後

10:00-16:00

バイオ実験施設です。多光子励起蛍光顕微鏡やNMR等の大型装置、リアルタイムPCR等のバイオ系装置をご覧いただけます。

15-2

夢は10,000%“TMR”技術で未来を切り開く!

3階 320室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-16:00

高感度磁気センサーや磁気抵抗メモリーとして期待されているTMR(トンネル磁気抵抗)素子。NIMSが開発した世界最高性能を示すTMR素子を展示します。また、素子を作るスマートラボ自動成膜装置を紹介します。

16先進構造材料研究棟

16-1

巨大地震からビルを守る新合金を用いた制振ダンパーの開発

1階展示スペース

午前 午後

10:00-16:00

新合金の開発までのエピソード、構造体化のための溶接技術、さらには超高層ビルへの制振ダンパーの適用事例について紹介します。

16-2

ナノスケールの硬さを知る!

1階 117室

午前 午後

10:00-16:00

金属材料がナノスケールで示す強度を評価する方法を紹介します。元素分布との相関をハイスループットで測定する最先端技術にご注目!

16-3

金属材料の表面改質で付加価値を高める!

2階 204室前 廊下

午前 午後

10:00-16:00

MgやAl合金、Znめっきなどの金属の長寿命化や生体適合性、機能性、装飾性付与のための表面改質ついて紹介します。

16-4

みんなで作るデータの星空:論文からのデータ収集体験!

2階 213室(セミナー室)

午前 午後

10:00-16:00

星空がテーマの空間で最新のデータ科学研究を紹介します。Starrydataデータベースにデータを登録して記念品をゲットしましょう。

16-5

複合材料・接着接合をみる多種多様な評価装置!

3階 304室、305室、306室

午前 午後

10:00-16:00

紹介説明 ①11:00 ➁15:00

なぜその材料が強いのか? なぜ壊れるのか? 複合材料や接着接合を評価するための多種多様な評価の目(装置)を紹介します。

16-6

鉄鋼材料の腐食寿命予測への挑戦!

屋外腐食試験場(雨天時1階展示室)

午前 午後

10:00-16:00

概要説明(各回30分程度)
10:30/11:30/13:00/14:00/15:00

鉄鋼材料の弱点である“さび”について、屋外での腐食試験設備と行っている研究内容を紹介します。

16-7

要事前予約

見えないキズと戦う―割れにくさの追究

集合場所:千現地区総合受付

午前

11:15

午後

13:45/15:00

各回30分、定員10名/回、高校生以上大学院生まで

セラミックスの強度は、わずか0.1mmの欠陥(キズ)に左右されます。セラミックスの軽くて熱や腐食に強いという長所はそのままに、脆くて割れやすいという弱点を克服した「セラミックス基複合材料(CMC)」がジェットエンジンの高温部に使われ始めています。セラミックスとCMCの破壊試験を行い、小さなキズに対する強さの違いを実演で示すとともに、放射光X線CTを使って材料内部の欠陥を3次元で解析する最新技術も紹介します。

16-8

要事前予約

水素による破壊挙動の3次元解析

集合場所:千現地区総合受付

午前

10:30/11:00/11:30

各回30分、定員5名/回、高校生以上対象

カーボンニュートラル社会の実現には水素エネルギーの積極利用が必要不可欠です。しかし水素環境下では、材料が著しく脆くなってしまう「水素脆性」という現象がおきます。水素脆性を低減した材料開発を行うには、まずは水素脆性による材料の破壊の仕方を調べなければいけません。本ラボでは3次元解析など、水素による破壊の解析手法の紹介とデモンストレーションを行います。

16-9

要事前予約

VRによるミクロの材料探検

集合場所:千現地区総合受付

午前

10:30/11:30

午後

13:00/14:00/15:00

各回30分、定員6名/回、高校生以上大学院生まで

均一に見える材料も、ミクロに見れば階層構造(結晶構造、ミクロ組織、多結晶組織・・・)が存在することを紹介します。その上で、仮想現実(VR)を用いた可視化技術を用いてさまざまな材料のミクロ組織を体験・体感します。さらに、このような材料組織と材料の特性の密接な関わり、材料開発における組織制御の重要性、組織制御におけるシミュレーション予測の有用性についても紹介します。

並木地区

2M-cube棟

2-1

嗅覚センサ:五感センサ最後のフロンティア

2階 202室

午前 午後

10:00-16:00

世界最高難度の科学技術とも言われる嗅覚センサ。その実現と普及を目指す最先端研究を紹介します。特殊なニオイも体験できます。

2-2

未来を創る材料データの力

2階 中会議室

午前 午後

10:00-16:00

データ駆動型材料開発のためのデータサービス「DICE」を軸に、材料科学とデータ科学の革新的融合を紹介します。世界最大級の材料データベース、AI解析による材料予測、自動データ構造化システムなどの実演も。材料データによる材料開発の進化を体感できます。

2-3

データ駆動材料開発最前線

3階 321室

午前 午後

10:00-16:00

近年注目されているデータサイエンスやAIを使った材料開発について説明します。

2-4

要事前予約

分子の集合を利用するセンサ

集合場所:並木地区総合受付

午前

10:45

午後

13:00/14:30

1時間/回・定員10名/回・全年齢対象(中学生以下は保護者同伴)

水分子等を捉えるセンサで人の汗の計測を実演、また、センサ表面の顕微鏡観察を体験します。分子の集合を利用することで、目に見えないほど小さな水などの検知が可能になります。このことは、人から蒸発する汗の計測を通じた体調判定などの技術を可能にします。

4事務・研究棟

4-1

量子コンピュータの材料開発

1階 101室

午前 午後

10:00-16:00

量子コンピュータを開けて中の構造を見てみよう

8研究本館

8-1

緑・青・紫色・紫外線LEDの開発現場

1階 111室

午前 午後

10:00-16:00

世界の明かりを変え、ノーベル賞に輝いた青色LED。製作の舞台裏をのぞいてみよう。

8-2

世界一薄い物質の研究

3階 321室

午前 午後

10:00-16:00

原子一つから数個という究極の極薄材料は、世界中で大きな注目を集めています。その最先端の研究現場の一端を紹介します。

8-3

要事前予約

静電気を貯める液体・ゲル

集合場所:並木地区総合受付

午前

11:00

午後

12:45/14:00/15:00

30分/回・定員10名/回・高校生以上対象

世界初開発の「液体エレクトレット」をお見せします。エレクトレットとは静電気を半永久的に保持できる材料。液体・ゲルといった柔らかいエレクトレットの開発により、電源や電池なしで、かつ形状を問わない応用、例えば人体に貼り付けて作動する振動センサ、健康観察などに使える素子の開発が期待できます。体験では、液体・ゲル材料、伸縮性の素子に触れることができます。またこの材料を用いた振動発電を実演します。

8-4

要事前予約

物質を多角的に分析し、その真の姿に迫る!

集合場所:並木地区総合受付

午前

10:15

午後

13:15

各回2時間・定員5名/回・高校生以上対象
※実験室間の移動があります

化学分析、表面・微小領域分析、X線回折を一度に体感できます。(都合により、化学分析の公開は中止となりました。 4/23追記)生活の中で使われるさまざまな物質・材料。より高い特性を実現し、あるいはより安全に使うために、それらの物質・材料が何からできていて、どのように構成されているかを見極めるための分析を行っています。並木地区での公開では各種分析手法を紹介するとともに、私たちの分析業務の一端、主として、セラミックス系の物質・材料をターゲットとした分析手法を紹介します。

9共同研究棟

9-1

セラミックス材料開発の歴史と応用

1階 ロビー

午前 午後

10:00-16:00

NIMSの前身である無機材質研究所時代まで遡り、先端材料が、どのように人々の生活に活かされるようになったかを紹介します。

9-2

役に立つ宝石などの単結晶

4階 409室、410室

午前 午後

10:00-16:00

宝石などを含め、社会で役に立つ各種の単結晶をご紹介します。

9-3

資源循環材料の研究 

4階 大ゼミナール室

午後

13:00-16:00

説明・実演(各回30分程度)
13:00/14:00/15:00

カーボンニュートラルを目指して――CO2・バイオマス活用材料とリサイクルによる持続可能な資源循環技術をご紹介します。

9-4

ガスから作るダイヤモンドで量子を目指す

4階 大ゼミナール室

午後

13:00-16:00

メタンガスをプラズマで分解してダイヤモンドを作ります。窒素ガスを同時供給することで、量子応用ダイヤモンドが成長します。

9-5

多彩な色を生み出す蛍光体

4階 大ゼミナール室

午後

13:00-16:00

白色LED照明やディスプレイで使用されているさまざまな開発蛍光体を展示します。

9-6

要事前予約

ひと粒の新蛍光体粒子を発見する

集合場所:並木地区総合受付

午前

10:30

午後

12:45/14:45

1時間/回・定員10名/回・高校生以上大学院生まで対象

蛍光体は白色LED照明、ディスプレイの発光成分として使用されている重要な材料です。高性能化はもちろん、新しい展開に向けて従来の発光特性を上回る革新的な新蛍光体が求められています。ここでは、新蛍光体開発のスピードを飛躍的に増加させた単粒子診断法の紹介を行います。また粉末合成物から顕微鏡を用いた蛍光体粒子の選別を行い、選別した蛍光体粒子の発光特性を評価する簡易デモンストレーションを行います。

11超高圧電子顕微鏡特殊実験棟

11-1

要事前予約

電子顕微鏡で原子配列を観察

集合場所:並木地区総合受付

午前

11:30

30分/回・定員8名/回・大学生以上

電子顕微鏡の原理や原子配列を直接観察した例を紹介し、装置もご覧いただきます。通常はお見せしない筐体の内側も特別に公開します。物質・材料の特性を左右する極微小領域の原子配列は、透過電子顕微鏡を用いることで直視可能です。観察ではわずかな振動も徹底的に排除するために、防音性の高い筐体で覆われた顕微鏡は除振台の上に置かれ、騒音や床振動、室温変動などの影響を抑えた部屋に設置され、別室から遠隔操作します。

16NanoGREEN / WPI-MANA棟

16-1

NIMSで探る蓄電池革新の最前線

1階 E-114室

午前

10:00-12:00

次世代蓄電池研究に必要な小型・中型電池の試作、特性・安全性評価、構造解析を可能にする最先端設備を幅広く提供しています。

16-2

人類最大の未利用エネルギーから熱電発電

3階 E-302室

午前 午後

10:00-16:00

熱電変換材料の実物を展示、またその原理を紹介します。熱電材料素子によって、比較的低温の熱から電気を創る実演も行います。

16-3

電気化学スマートラボによる蓄電池開発

3階 E-303室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-15:00

ロボット実験を活用したハイスループット実験とデータ科学的手法を組み合わせた蓄電池材料探索システムを紹介します。

16-4

ナノシート:世界一薄いセラミックス

4階 W-401室

午前 午後

10:00-16:00

ナノシートはナノの世界の建築材料。わずか1ナノメートル単位の積み木細工で斬新な機能を実現する世界を紹介します。

16-5

要事前予約

液滴をコロコロ輸送する。

集合場所:並木地区総合受付

午前

11:15

午後

13:15/15:00

20分/回・定員10名/回・高校生以上大学院生まで

液体がくっつかない撥水材料を成膜した機材の上を、液滴をコロコロと輸送できる技術を紹介します。水や油などの液滴は接触面に粘着するため、移動や輸送のときに損失が生じます。例えば容器や服に対する液状食品の付着は洗浄コストやフードロスの原因となります。液体の濡れ性が何で決まるのかを実験を踏まえて説明し、水や油、さらに霧の粒を自在に輸送するための最新研究を紹介します。

17無振動特殊実験棟

17-1

FIB-SEM装置による微細加工の実際

1階 107室

午前 午後

10:00-16:00

集束イオンビーム加工装置と走査電子顕微鏡が一体化したFIB-SEM複合装置による微細加工の実際を紹介します。

18超伝導セラミックス研究棟

18-1

色のついた非晶質材料

1階 104室

午前 午後

10:00-16:00

発光するガラスや色のついた非晶質アルミナを中心に、ユニークで美しい非晶質材料の世界を紹介します。

20極限技術特殊実験棟

20-1

超高圧合成3万トンプレスの紹介

1階 101室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-16:00

超高圧合成3万トンプレスによるダイヤモンド合成をはじめとする、高温高圧合成法について紹介します。

20-2

要事前予約

超高圧で創る温かい氷

集合場所:並木地区総合受付

午前

11:00

午後

13:15/15:00

20分/回・定員5名/回・高校生以上大学院生まで

超高圧下では、一気圧の世界ではありえない現象が展開します。そこでは、水が室温でも氷になります。この氷は一気圧で冷やして凍る氷とは異なる高密度の氷です。室温超高圧下で高密度の氷が結晶化・成長する様子をダイヤモンドアンビルセル装置を使って実演し、超高圧の世界では15種類以上もの異なる結晶構造の氷が合成できることを紹介します。

21MANA棟

21-1

AIで水素製造用の新材料を発見!

1階 105室

午前

10:00-12:00

カーボンニュートラルの大命題、水素低コスト化。高価な白金族元素を用いず安価な元素で水電解の電極材料の開発に成功しました。

21-2

原子を積み重ねて作る新材料

1階 106室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-16:00

スマホ、パソコン、電気自動車。先端技術には異なる物質をナノスケールで積層した「ヘテロ構造」がたくさん使われています。真空中でヘテロ構造を作る装置を紹介します。

21-3

ダイヤモンドと2次元材料

1階 112室

午前 午後

10:00-16:00

未来の半導体として期待されるダイヤモンドと、グラフェンなどの2次元材料。これらを組み合わせて作った高性能な電子デバイスを紹介します。

21-4

最新の高分子を調べてみよう 使ってみよう

2階 202室

午前 午後

10:00-16:00

高分子の分析装置(質量分析やX線回折)や最新の高分子(ナノファイバーや電気で色が変わる高分子)を紹介します(体験実験あり)。

21-5

意外と簡単! 半導体ナノ構造製造技術

4階 402室

午前 午後

10:00-16:00

シリコン基板を液体に漬けるだけ!? 驚くほど簡単なナノ構造形成技術をご紹介します!

21-6

脳神経細胞をマネする人工知能素子

4階 405室

午前 午後

10:00-16:00

物質・材料のふるまいを利用して脳のように情報処理する人工知能素子をご紹介します。

21-7

食品を主原料とする発光材料

4階 406室

午後

13:00-16:00

植物や微生物由来の原料から合成した発光材料。ブラックライトで光るシークレットインクや、さまざまな色に光るパウダーを紹介します。

21-8

放射冷却を体感しよう

5階 515室

午前

10:00-12:00

午後

13:00-16:00

放射冷却によって表面が冷えたり、冷えることで発電できるしくみを紹介するとともに、簡単なデモンストレーションも行います。

21-9

要事前予約

高効率コンビナトリアル薄膜電子材料探索

集合場所:並木地区総合受付

午前

10:45

午後

13:00/14:45

1時間/回・定員5名/回・高校生以上大学院生まで対象

薄膜合成、構造解析のデモ、電気計測の体験を行います。コンビナトリアル薄膜合成手法による薄膜電子材料探索の合成から解析までを、設備の紹介とシステム連携の実演、素子評価装置を通して体験できます。誘電体素子は小型化する先端デバイスにとって重要な材料ですが、その微細化・高機能化実現を目指す薄膜誘電体材料開発は、複雑な構造・多元素化が課題です。この課題に対し、私たちはコンビナトリアル手法を基盤としたハイスループット薄膜材料探索システムを開発・活用し、研究を推進しています。

21-10

要事前予約

最先端の医療材料:スマートポリマー

集合場所:並木地区総合受付

午前

10:45

午後

13:00

1時間/回・定員10名/回・全年齢対象(小学生以下は保護者同伴)

未来の新素材『スマートポリマー』の機能をデモンストレーションを交えながら紹介します。また、スマートポリマーを用いた未来の医療技術に関する紹介を行います。

23無塵特殊実験棟

23-1

要事前予約

材料表面を制御して異なる材料を簡単に接合

集合場所:並木地区総合受付

午前

11:00

午後

13:30/14:45

1時間/回・定員10名/回・高校生以上対象

半導体からプラスチックまで、異種材料を簡単に直接接合するための表面改質装置の公開と、表面がどう変わるかを実演します。人体に装着するようなフレキシブルな半導体デバイスでは、従来の半導体を、樹脂や構造材料などと簡便に接続できる技術が求められています。私たちは材料表面自体が持つ接合性を高めることで、世界的に例の少ない『高温や高真空をなるべく使わない』異種材料接合手法を開発しています。

桜地区

2磁界実験棟

2-1

液体窒素と超伝導

1階 125室

午前 午後

10:00-16:00

超伝導体を液体窒素で冷やして電気抵抗がゼロになる様子をみよう! 磁石に浮かしてみよう! おまけ:液体窒素で遊ぼう!

2-2

強磁場発生と先端磁場計測

1階 128室

午前 午後

10:00-16:00

永久磁石よりも高い磁力を発生できる電磁石の開発について紹介します。また簡易パルス磁場発生装置を使ったデモンストレーションを行います。

2-3

要事前予約

強磁場で海が割れる! モーゼ効果を見てみよう

集合場所:桜地区総合受付

午前

11:00

午後

13:45/15:15

各回30分、定員10名/回、高校生以上対象
※強磁場発生につきペースメーカーを装着している方はご遠慮ください

「強磁場磁石」の磁力を使い、水が分かれる様子(モーゼ効果)を紹介します。磁場が強くなると、ごく弱い磁性しかない水が磁場の影響を受けて変形したり、リンゴやカエルが浮いたりします。この原理を利用すると、宇宙空間と同様の無重力状態を地上に居ながら作り出せます。この技術は宇宙に行かなくても無重力環境下の新たな材料開発や計測を可能にします。物質・材料の先端研究に重要な役割を果たす「強磁場」技術を紹介します。

3ビーム実験棟

3-1

ナノ領域のスピンを可視化

1階 104室

午前 午後

10:00-16:00

サブミクロン領域のスピンを可視化できる装置を紹介します。高精度なデータを得るために宇宙空間と同程度の真空環境で実験をしています。

3-2

水素を高効率に液化する磁気冷凍

1階 113室

午前 午後

10:00-16:00

高効率な水素液化を可能にする磁気冷凍の動作原理を紹介し、実際に実験装置の実演を行います(液化はしません)。

5第2NMR実験棟

5-1

要事前予約

世界の材料分析を支える「NMRシステム」を公開

集合場所:桜地区総合受付

午前

10:15/11:45

午後

14:30

各回30分、定員20名/回、高校生以上対象
※強磁場発生につきペースメーカーを装着している方はご遠慮ください

世界を変える材料の性質や性能を見極めるために強力な磁場を使って分析する装置「NMR(核磁気共鳴)」。日本でも有数の強磁場を発生する最新の固体NMR装置をツアー形式で紹介します。この分析装置は、分子の運動性などユニークな情報を得ることができ、磁場が強ければ強いほど、精度が高まります。最新の強磁場発生技術を用いた固体NMR装置をお見逃しなく。

6水素環境材料実験棟

6-1

要事前予約

水素サプライチェーンを支える材料特性評価設備

集合場所:桜地区総合受付

午前

10:15/11:45

午後

14:30

各回30分、定員10名/回、高校生以上対象

今回が初公開! 液化水素を含む低温水素環境下での材料特性評価試験設備を紹介します。NIMSに、低温の水素環境下における材料の機械的特性を評価する試験設備を新たに設置しました。水素サプライチェーンの構築を見据えたNIMSの研究活動と、本格的な稼働に向けて運転を開始した試験設備を紹介します。