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研究活動スマートインターフェイスチーム

接着と非着の両立による可逆的量子システムインテグレーション



高性能・低消費電力な移動体IoT(Internet of things)では,素子レベルから構造材レベルまで,異なる製造スケールを跨いで異種材料が高度に複合化され,近将来の量子デバイスから3次元超高密度配線,さらにそれを装着する被着材料まで,シームレスに信号が伝送されなければなりません.また,グリーンテクノロジーの社会的要請を受け,材料ごとに異なる寿命に応じて分離回収・リプレースする必要もあります.当チームは,材料表面・界面の化学的・物理的構造を積極的に制御することで,非着に資するメカニズムを接着の手法に内包し,工業的に簡易な方法で接合と分離を両立する研究に取り組んでいます.新奇な構造・材料を活用した低損失・高機能な量子デバイスのシステム構築に貢献します。



専門分野・研究対象

容易に接合と分離を両立可能で,異なる材料や加工スケールに対応可能な可逆的接着を,光学的表面改質技術と生物模倣技術の全く異なるアプローチによる表界面微細構造制御で実現します.光学的手法では,様々な溶液蒸気を含有する大気圧窒素雰囲気での短波長光照射で生成するラジカル種の作用を活用した機能性極薄架橋層の形成を行っています.生物模倣技術では,自然界の多様な環境で「接着と剥離」を利用しながら生きている生物の,目的に応じた多様な構造を,その形態だけではなく,形成過程から模倣するという新しいバイオミメティクスの展開により,新たな接着技術を開発しています。



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図:表界面微細構造制御の例示図



チームメンバー

重藤 暁津

重藤 暁津

チームリーダー
研究者情報(SAMURAI)

細田 奈麻絵

細田 奈麻絵

主席研究員
研究者情報(SAMURAI)


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