Press Release List

NIMSからプレス発表を行った研究成果・研究活動です。

  2025.12.24
レアアース金属や液体ヘリウムを一切使用せずに極低温(約4K=マイナス269℃以下)を実現できる、銅・鉄・アルミニウムといったありふれた元素のみからなる新しい蓄冷材料を開発しました。三角格子が生み出す、スピン同士が互いの向きを同時に満たせない『フラストレーション』という一部の磁性体がもつ特殊な性質を利用することで、従来レアアースに依存していた極低温冷却に代わる新たな手法を示した成果です。
《プレスリリース》レアアースも液体ヘリウムも不要!ありふれた元素からなる極低温冷却材料を開発
  2025.12.19
磁場のオン・オフで温度が変化する磁気冷凍材料について、冷却能力と安定性の両立を可能にする材料設計の新手法を開発しました。材料内部の共有結合の種類や配置を精密に制御することで、磁気的な性質の変化に伴う原子配列の遷移がスムーズに進行し、それに伴う不可逆的なエネルギー損失の大幅な抑制が可能になったことで、この両立に成功しました。
《プレスリリース》磁気冷凍材料の冷却能力と安定性を両立する材料設計手法を確立
  2025.11.20
1つの試料から膨大な材料データを獲得できる”組成傾斜薄膜”に対し、データ解析やAIによる最適組成予測を実行するプログラムを開発しました。これを用いた磁性組成傾斜薄膜の自律材料探索により、次世代磁気センサ等の応用で有望な巨大な異常ホール効果を示す新しい磁性材料を発見しました。
《プレスリリース》組成傾斜薄膜に対応したAIベース自律材料探索システムを開発
  2025.10.06
磁性体中のスピンの集団運動の準粒子「マグノン」の輸送を制御する新しい手法を提案し、強磁性金属中でマグノンが従来考えられていた以上に熱伝導に大きく寄与することを実証しました。磁性体を利用した新たな熱伝導制御原理の創出や技術の開発につながることが期待されます。
《プレスリリース》スピンの集団運動で熱の流れを操る新しい手法を実証
  2025.09.24
二酸化ルテニウム(RuO2)薄膜が第三の磁性体である交代磁性を示すことを実証しました。「第三の磁性体」は、強磁性体を用いたメモリの問題点を解決し得るものであり、高速・高密度な次世代メモリ素子として応用が期待されています。
《プレスリリース》AI時代を支える新磁性体、二酸化ルテニウム薄膜の「交代磁性」を実証
  2025.09.18
スーパーコンピュータ「富岳」などを用いた理論計算で、さまざまな機能性を発現することで注目されているホイスラー合金約28,000種を解析し、磁性・電子構造・格子振動安定性(フォノン安定性)を含む10万件超の物性情報を収録した包括的データベースを構築しました。
《プレスリリース》理論計算によるホイスラー合金の包括的データベースを創出
  2025.09.04
多数の材料組成を短時間で評価できる新しい実験手法を開発し、磁性材料の異常ホール効果の特性を従来の30倍の速さで測定することに成功しました。得られた膨大なデータを機械学習で解析し、その予測に基づいて新しい材料を実証した結果、磁気をより敏感に検出できる新しい磁気センサ材料の開発に成功しました。
《プレスリリース》従来比30倍の高速実験で新しい磁気センサ材料を発見!
  2025.09.03
鉄系の軟磁性アモルファスリボンに新たなナノ組織・磁区構造の制御技術を導入し、電力損失を従来比で50%以上削減することに成功しました。特に、次世代高周波トランスや電気自動車の駆動用電源回路などで求められる数十キロヘルツの高周波領域で高性能を発揮し、電動機器の省エネ化やカーボンニュートラル実現への貢献が期待されます。
《プレスリリース》電力ロスを大幅に低減!革新的な鉄系磁性材料を開発
  2025.07.09
複数の金属元素を組み合わせた高エントロピー酸化物をTMR(トンネル磁気抵抗)素子のバリア層に応用し、強い垂直磁化、高いTMR比(抵抗変化率)、そして低電気抵抗の同時実現に成功しました。HDD(ハードディスク)やMRAM(磁気抵抗メモリ)のさらなる小型化と大容量化・高性能化につながると期待されます。
《プレスリリース》高エントロピー酸化物で低抵抗・高性能TMR素子を実現
  2025.06.26
金属や半導体に熱流、電流、磁場を互いに直交する方向に印加すると吸熱や発熱が発生する現象「横型トムソン効果」を観測することに世界で初めて成功しました。本研究により、熱・電気・磁気変換現象に関する物理および物質・材料科学のさらなる発展や、新たな熱マネジメント技術の創出が期待されます。
《プレスリリース》「横型トムソン効果」の観測に世界で初めて成功
  2025.06.18
磁気メモリ等に応用されるトンネル磁気抵抗(TMR)について、絶縁層の厚さによってTMR比が振動する現象を説明する新たな理論を提案しました。このTMR振動は、NIMSが近年達成したTMR比の世界最高記録に付随して明瞭に観測される現象であり、その起源の解明は、さらなるTMR比の向上に直結すると期待されます。
《プレスリリース》トンネル磁気抵抗(TMR)に対する新理論を提案
  2025.03.18
横型熱電変換性能の極めて高い新材料「熱電永久磁石」を開発し、熱電モジュールにおいて室温付近で電力密度56.7 mW/cm2の横型熱電発電を達成しました。これは、印加温度勾配あたりの値に換算すると、横型モジュールとして世界最高の電力密度であるだけでなく、市販の縦型モジュールにすら匹敵する性能です。
《プレスリリース》新材料「熱電永久磁石」で世界最高電力密度の横型熱電発電に成功
  2025.02.10
従来の熱アシスト磁気記録にスピントルクを組み合わせることで、記録効率を35%向上させる新たな記録原理を実証しました。本研究により、磁気記録時の熱エネルギー消費を削減し、HDDの耐久性と信頼性の向上が期待されます。
《プレスリリース》スピントルク熱アシスト磁気記録方式の原理実証
  2025.01.09
わずか1日の実験で、ハーフメタル性を有するCo-Mn-Siホイスラー合金のスピン分極状態が最も高い組成を同定することに成功しました。
《プレスリリース》NanoTerasu×組成傾斜膜による超高効率な電子構造解析に成功
  2024.11.14
磁性金属と半導体を交互に多数積層・接合し、斜めに切断した複合材料において、磁性材料特有の“横型”熱電効果を従来よりもはるかに高い性能で利用できることを提案・実証しました。
《プレスリリース》構造デザインで磁性材料の横型熱電変換性能を大幅に向上
  2024.05.27
ネオジム磁石を構成するネオジム鉄化合物磁気物性値を上回る特性を持つSmFe系新規磁石化合物SmFe8.8N1.1の合成に成功しました。
《プレスリリース》磁気物性値が高い省レアアース新規磁石化合物の合成に成功
  2024.03.28
トランスやモーター用の軟磁性材料として広く利用されている鉄基アモルファス合金が、短時間の熱処理だけで、電流と熱流をそれぞれ直交する方向に変換できる“横型”熱電変換材料になることを実証しました。
《プレスリリース》ありふれた軟磁性合金が3分の熱処理で次世代熱電変換材料に変身
  2024.03.27
データセンタの記録装置として用いられるハードディスクドライブ (HDD) において、磁気記録媒体を3次元化することで多値記録が可能であることを実証しました。
《プレスリリース》ナノ磁石を積み上げて磁気記録を高密度化
  2024.03.07
熱電材料と磁性材料を積層したシンプルな構造を用いて、熱流と直交方向に電界を生む「横型」熱電効果を飛躍的に増大できることを世界で初めて実証しました。
《プレスリリース》熱電×磁性の複合構造で横型熱電効果を飛躍的に向上
  2024.03.06
電子顕微鏡観察から得られるネオジム磁石の微細組織を有限要素モデルに取り込み、外部磁界の影響で磁石が減磁する過程を数値シミュレーションで再現することに成功しました。
《プレスリリース》ネオジム磁石の高性能化に向けたデジタルツインの開発
  2023.11.30
電流と熱流がそれぞれ直交する方向に変換される“横型”熱電変換の性能を、磁場や磁性によって大幅に向上できることを実証しました。
《プレスリリース》新材料「熱電永久磁石」が熱マネジメント技術の新たな可能性を切り拓く
  2023.11.22
温度差を付けた導電体に電流を流すと温度差と電流に比例した吸熱・発熱が生じる現象 (トムソン効果) が、磁性体においては磁化方向に依存して異方的に変化する「異方性磁気トムソン効果」の直接観測に成功しました。
《プレスリリース》磁性材料の熱電変換現象を磁化の向きで操る
  2023.04.13
素子の「界面」を高度に制御することで、トンネル磁気抵抗 (TMR) 比が室温で世界最高性能となる631%を達成し、従来の最高値を15年ぶりに更新しました。
《プレスリリース》素子「界面」の高度な制御で世界最高の磁気抵抗特性を達成
  2022.05.30
NIMSとTDK株式会社、大同特殊鋼株式会社、信越化学工業株式会社、日立金属株式会社は、NIMSを中核とした磁石マテリアルズオープンプラットフォーム(磁石MOP)の運用に関する覚書に調印しました。
《プレスリリース》磁石マテリアルズオープンプラットフォームの発足
  2022.04.22
固体の伸び縮みに伴う温度変調現象「弾性熱量効果」を利用する加熱/冷却技術に新たな可能性を切り拓きました。
《プレスリリース》伝統工芸「切り紙」で創るフレキシブルな温度変調素子
  2022.04.01
水素の液化に必要な全温度範囲 (77~20 K[ケルビン]) に対応する新たな高効率磁気冷凍用材料として、Er(Ho)Co2系化合物を基本とした一連の合金を開発しました。
《プレスリリース》磁化サイクルを繰り返しても歪まない磁気冷凍材料を開発
  2021.11.15
電気自動車などの駆動モーター用磁石として需要が急増しているネオジム磁石について、その作製条件を変化させて得た実験データに機械学習を適用することにより、最小限の実験回数で磁石特性を最大化できることを実証しました。
《プレスリリース》機械学習を活用した効率的なネオジム磁石の高特性化に成功
  2021.01.19
熱電材料と磁性材料を組み合わせた複合構造において生じる新原理の熱電効果を発案し、与えた温度勾配と直交する方向に起電力を生む「横型」熱電効果として世界最高値となる熱電能を観測することに成功しました。
《プレスリリース》新機構の“横型”熱電効果を実証
  2020.09.01
温度差を付けた導電体に電流を流すと生じる吸熱・発熱 (トムソン効果) が磁場に依存して変化する現象「磁気トムソン効果」を直接観測することに世界で初めて成功しました。
《プレスリリース》「磁気トムソン効果」の直接観測に世界で初めて成功
  2020.06.10
希土類元素の含有量が少ないSm(Fe0.8Co0.2)12というサマリウム鉄コバルト化合物にホウ素を添加した薄膜で、自動車用モーターなどの産業応用に十分な1.2テスラという高い保磁力を実現することに成功しました。
《プレスリリース》レアアース量の少ないSm(Fe0.8Co0.2)12化合物の磁石化の可能性を実証
  2020.05.28
産業上実用性の高いシリコン基板上に、優れた磁気抵抗特性を示す単結晶ホイスラー合金巨大磁気抵抗素子を作製することに成功しました。
《プレスリリース》3次元積層技術により多結晶電極上へ単結晶巨大磁気抵抗デバイス作製に成功
  2020.02.06
温度-23℃というほぼ室温で超伝導になる高圧下ランタン水素が、原子核の量子ゆらぎのおかげで広い圧力域で安定に存在する「量子固体」であることをコンピュータシミュレーションにより発見しました。
《プレスリリース》ほぼ室温超伝導を示す高圧下ランタン水素は量子固体だった
  2020.01.08
磁性体に光を照射することにより、電流に付随して生じる熱流の方向や分布を自在に制御できることを初めて実証しました。
《プレスリリース》光を当てるだけで電流に伴って生じる熱流を自在に制御することに成功
  2018.06.26
材料を構成する原子の分布を3次元で可視化できる3次元アトムプローブ (3DAP) 技術の啓蒙・普及活動のため「NIMS-CAMECA 3DAPラボ」を発足しました。
《プレスリリース》NIMS-CAMECA 3DAPラボの発足
  2018.05.22
磁性体中で電流を曲げるだけで加熱や冷却ができる熱電変換現象「異方性磁気ペルチェ効果」を観測することに世界で初めて成功しました。
《プレスリリース》電流を曲げるだけで熱制御可能な「異方性磁気ペルチェ効果」を観測
  2017.06.29
極めて質の高い磁性金属結晶を使うことで、電磁石を使わずに磁気の波 (スピン波) を伝搬させることに成功し、スピン波の発生効率を400%、伝搬速度を最大で80%向上させました。
《プレスリリース》マグノントランジスタに新展開
  2017.06.15
自動車の車体などに使われているアルミニウム合金に匹敵する優れた室温成形性と強度を示すマグネシウム合金圧延材を開発しました。
《プレスリリース》室温成形可能で高強度な時効硬化型マグネシウム合金を開発
  2014.10.20
ネオジム磁石よりも少ないレアアース濃度で、同等以上の優れた磁気特性を持つ新規磁石化合物NdFe12Nxの合成に成功しました。
《プレスリリース》レアアース量の少ない新規磁石化合物の合成に成功
  2014.03.26
希少金属のジスプロシウムを一切使用しないで、ジスプロシウムを4%含む焼結磁石と同等の保磁力と同等以上の最大エネルギー積をもつネオジム磁石を実証しました。
《プレスリリース》ジスプロシウムフリーネオジム磁石の開発
  2012.12.24
極薄の強磁性金属層を非磁性金属層と酸化物層で挟んだ磁性ナノヘテロ接合において、非磁性金属層の膜厚をわずか数原子層程度変化させるだけで、強磁性金属層における磁化方向の電気的制御効率を大きく変えられることを見出しました。
《プレスリリース》わずか数原子層の金属膜で電気的磁化操作効率を制御
  2011.10.31
次世代の超高密度ハードディスクドライブ(HDD)のための極薄再生ヘッドに適すると考えられる反強磁性交換結合3層磁気抵抗素子の実証に成功しました。
《プレスリリース》超高密度HDD用極薄再生ヘッドのための反強磁性交換結合3層磁気抵抗素子の開発

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