 環境配慮の成果
環境配慮の成果
                        
                                    電気と熱を合わせた総二酸化炭素排出量は3地区合計で29千GJとなり、2023年度と比較して10.24%(0.3千GJ)の増加となりました。
また、環境目標で定めている二酸化炭素排出原単位で比較した場合10.25%の増加となりました。
                                
                                            (1)電力
NIMSの3地区を合計した2024年度の電力使用量は57,366千kWhであり、2023年度比1.62%(913千kWh)の増となりました。
その内訳は、千現地区で2.10%(608千kWh)増、並木地区で−1.62%(386千kWh)減、桜地区で18.96%(690千kWh)増でした。
桜地区では2024年2月に水素環境材料実験棟が竣工し、本格稼働となったことで電力使用量が増加となりました。
                                        

                                            2)都市ガス
2024年度の都市ガス使用量は、2,203千㎥、3地区合計で2023年度比13.9%(268千㎥)増加しました。その内訳は、千現地区で6. 4%(81千㎥)増、並木地区で28.0%(188千㎥)増、桜地区で−68. 9%(206㎥減)となりました。
                                        

                                    2010年度に省エネルギー法が改正され、これまでの事業所(千現地区、並木 地区、桜地区)単位のエネルギー管理から法人(NIMS全体)単位でのエネルギー管理に規制体系が変更になりました。この変更により、NIMS全体の1年間のエネルギー使用量(原油換算値)が1,500kℓ以上の場合、特定事業者として指定されることとなり、NIMSはこの条件に合致していたため、特定事業者として指定されました。したがって、NIMSではこれまでどおり、中長期的に年平均1%以上のエネルギー使用量の削減を行うことが義務付けられています。
2024年度は、2023年度と比較すると電気使用量、都市ガス使用量ともに増加しました。電気量の増加については桜地区水素環境材料実験棟の竣工と本格運用開始が主な原因と考えられます。ガス使用量の増加については、電力デマンド値抑制のため空調用熱源等を電気からガスに切り替える運用を行ったことが主な原因と考えられます。
年平均1%以上のエネルギー使用量削減を達成するため、NIMSとしては電力、都市ガスについて以下の対策を実施していますが、引き続き新たな対策について検討し、エネルギー使用量の削減に努める所存です。
                                
                                    (1) 電力
                                    NIMSでは、以下の節電対策を実施しています。
                                    ・熱源機器の更新、薬品洗浄(熱交換効率の改善)
                                    ・冷暖房温度を適正に調整
                                    ・実験室における節電対策とモニタリングの実施
                                    ・高効率空調機への変更
                                    ・LED照明の設置場所の拡大
                                    ・外灯器具の更新
                                    なお、力率が電力損失を左右する大きな要素となっているため、力率改善用コンデンサーを運用して、無駄な電力消費を抑えています。
                                    また、NIMSでは受変電設備改修において、高効率変圧器およびトップランナー機器を導入し、CO2排出量の削減とランニングコストの低減を図っています。
                                

本館電気室(千現)

実験棟電気室(千現)

力率改善用進相コンデンサー(千現)
                                            (2) 都市ガス
NIMSで使用する都市ガスは、空調設備における熱源機器の燃料、給湯器や実験用が主な用途です。なかでも実験室、居室の空調のための熱源機器の燃料として多くを消費しています。都市ガス消費量を抑えるため、空調管理及び熱源機器の運転効率向上のための保守点検の実施を行っています。
                                        
 
										受変電設備(並木)
2024年度の二酸化炭素排出量は29,250t-CO2であり、2023年度と比較して排出される二酸化炭素排出量は10.25%(2,884t-CO2)の増加となりました。
NIMSにおける主な消費エネルギ-の二酸化炭素排出量の推移(3地区合計)
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| エネルギーの 種類 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 使用量 | 二酸化炭素 排出量 (t) | 使用量 | 二酸化炭素 排出量 (t) | 使用量 | 二酸化炭素 排出量 (t) | 使用量 | 二酸化炭素 排出量 (t) | 使用量 | 二酸化炭素 排出量 (t) | |
| 電力(kWh) | 55,371,414 | 24,474 | 56,797,902 | 25,161 | 57,154,332 | 26,062 | 56,452,896 | 22,017 | 57,365,688 | 24,725 | 
| 都市ガス(m³) | 2,155,595 | 4,837 | 2,053,669 | 4,608 | 1,987,308 | 4,460 | 1,934,199 | 4,340 | 2,202,871 | 4,516 | 
| 灯油(ℓ) | 2,500 | 2.23 | 200 | 0.18 | 1,500 | 1.34 | 5,000 | 3.75 | ||
| 軽油(ℓ) | 950 | 2.45 | 500 | 1.29 | 700 | 1.81 | 1,500 | 3.14 | 1,100 | 2.88 | 
| ガソリン(ℓ) | 900 | 2.09 | 700 | 1.63 | 800 | 1.86 | 1,200 | 2.11 | 1,200 | 2.72 | 
| A重油(ℓ) | ||||||||||
| 二酸化炭素排出量 合計(t) (対前年度比) | 29,322 (101.7%) | 29,773 (101.5%) | 30,376 (102.03%) | 26,366 (86.80%) | 29,246 (110.92%) | |||||
※二酸化炭素(CO2)排出係数
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| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 電力 (kgCO₂/kWh) | 0.442 | 0.443 | 0.456 | 0.390 | 0.431 | 
| 都市ガス (kgCO₂/m³) | 2.244 | 2.244 | 2.244 | 2.244 | 2.244 | 
| 灯油 (kgCO₂/ℓ) | 2.490 | 2.490 | 2.490 | 2.490 | 2.500 | 
| ガソリン (kgCO₂/ℓ) | 2.320 | 2.320 | 2.320 | 2.320 | 2.290 | 
| 軽油 (kgCO₂/ℓ) | 2.580 | 2.580 | 2.580 | 2.580 | 2.620 | 
※二酸化炭素排出係数は、2006年度分から第1種エネルギー管理工場として省エネ法第15条に基づく定期報告をする場合の換算係数で算出しています。2020年度~2023年度における二酸化炭素排出係数(電力)を訂正しました。
