2026年09月24日
ナノアーキテクトニクス材料研究センター(MANA)の研究者らは、原子1個分の高さしかないステップ構造が超伝導量子渦(ボルテックス)を一方向に導く現象を発見しました。
原子層厚さの超伝導体では、原子ステップが超伝導電流の渦の動きを一方向に導きます。
Copyright:MANA, NIMS, 株式会社アートアクション
超伝導体中に発生する量子渦(ボルテックス)は、試料の電気抵抗や熱伝導に大きな影響を与えます。このため、その運動を制御することは、超伝導材料やデバイスの開発において非常に重要です。
ナノアーキテクトニクス材料研究センター(MANA)の内橋 隆 副センター長らは、原子層厚さの超伝導体に規則的に原子1個分の高さのステップ構造を配列させ、電流を流しながらボルテックスの動きを調べました。その結果、ボルテックスは原子ステップを横切るよりも、そのステップに沿って移動する方が1,000倍以上動きやすく、この効果は温度や磁場によって制御できることがわかりました。これは、原子スケールのステップ構造がボルテックスを一方向に導くレールとして機能することを示しています。
この研究成果は、2026年7月30日に米国物理学会発行のPhysical Review Bに掲載されました。
References
| Journal | Physical Review B |
|---|---|
| Title | Anisotropic transport of Josephson vortices in atomic-layer superconductors on vicinal surfaces |
| Authors | Wenxuan Qian1,2, Yash Chauhan3,4, Ryohei Nemoto1,5, Keisuke Sagisaka1, Shunsuke Yoshizawa1, Takashi Uchihashi1,2 |
| Affiliations |
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| DOI | 10.1103/b2j3-xj19 |