2021年11月12日
本研究では材料表面をナノ構造化するための、簡単、スケーラブル、高速プロセスを可能とする産業化にも適したマイクロパターン転写法を開発しました。

摩擦発電デバイスは、2012年に最初のデバイスが製造されて以来、多くの研究テーマとなっており、電気陰性度の異なる二つの材料を接触させると、それらの間で電荷移動が起こることを基本原理としています。2種の材料が分離した状態では電圧降下が発生し、これを使用して外部回路に電流を流すことができます。高い電流値を得るためには、接触面積を大きくすることが有効です。
本研究では材料表面をナノ構造化するための、簡単、スケーラブル、高速プロセスを可能とする産業化にも適したマイクロパターン転写法を開発しました。マイクロパターニングにより表面積を有効的に増加でき、材料間で移動する電荷量を増加させることができます。
深田 直樹 MANA 主任研究者
(2021年「Nano Energy」誌)
Reference
Journal | Nano Energy Volume 83 [May 2021] |
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Title | Systematic Optimization of Triboelectric Nanogenerator Performance Through Surface Micropatterning |
Authors | Ken C. Pradel and Naoki Fukata |
Affiliations | International Center for Materials Nanoarchitectonics (WPI-MANA), National Institute for Materials Science (NIMS), Namiki 1-1, Tsukuba, Ibaraki 305-0044, Japan |
DOI | 10.1016/j.nanoen.2021.105856 |