2025年05月08日
細野 秀雄, チームリーダー(電子活性材料チーム)に米国電気化学会(The Electrochemical Society)よりゴードン・E・ムーア・メダルが授与されました。
固体科学技術分野における顕著な業績を顕彰するゴードン・E・ムーア・メダルは、1971年にSolid State Science and Technology Awardの名称で初めて授与されました。2005年には、「ムーアの法則」の提唱者であるゴードン・E・ムーア氏にちなんで現在の名称に改められました。
細野秀雄チームリーダーは、ディスプレイ類の駆動に広く使われているInGaZnOx(IGZO,イグゾー)をはじめとする、透明アモルファス酸化物半導体(TAOS)を独自の物質設計指針によって創出し、それを用いてアモルファスシリコンよりも数十倍大きな移動度をもつ薄膜トランジスタを実現しました。また、同一物質でp/n制御が可能な両極性半導体を初めて酸化物で実現し、続いて伝導型の制御の可能性を予測できる基準を提唱しました。
これらの成果が高く評価され、今回の受賞に至りました。なお、本賞(隔年ごとに一名)の授与は、日本人として3人目となります。
受賞分類 | The Gordon E. Moore Medal for Outstanding Achievement in Solid State Science and Technology |
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受賞タイトル | 酸化物半導体エレクトロニクスの開拓 |
授賞式 | 2025年5月19日 |