物質材料研究アウトルック

2006.08.01 発行


この物質材料研究アウトルックは、国内外の物質・材料研究に関係する政策担当者、研究機関の運営管理者、研究者等を対象としており、それぞれの対象者がその活動の方針策定のための分析情報として活用していただければと考えて刊行を開始したものです。

収録内容

独立行政法人として物質・材料研究機構(NIMS)が設立されてから5年が経過し、第1期の中期計画が終了しました。そして本年度から、第1期中期計画の成果をさらに発展させるべく策定された第2期中期計画がスタートしました。

NIMSは物質・材料研究を専門とする我が国唯一の独立行政法人です。NIMSは自らの研究活動の推進と相まって、我が国の物質・材料研究活動の全体を底支えし、ひいては国際的な物質・材料研究活動を支える中核機関としての役割を果たしたいと考えています。そのためNIMSの情報発信活動の一環として、国内外の物質・材料研究に関わる政策、施策、研究活動等の全般的動向を的確に把握し、分析する情報分析誌「2005年版物質材料研究アウトルック」を昨年初めて刊行いたしました。

2006年版物質材料研究アウトルックでは、第一部で日本における第3期科学技術基本計画の骨子について述べ、第二部で物質・材料研究及びナノテクノロジー分野において伸張著しいアジア諸国を取り上げ、各国の物質・材料に関わる研究政策及び代表的な研究機関について調査、分析いたしました。また、第三部で研究分野をナノテクノロジー、ナノマテリアル、情報通信材料、バイオナノ材料、環境・エネルギーに分類し、それらの研究動向を予測いたしました。
NIMSは、物質材料研究アウトルックを通して、物質・材料研究に関する情報を発信し、国内外の物質・材料研究の発展に貢献していきたいと考えております。2006年版物質材料研究アウトルックが皆様のお役に立てば幸甚です。

さらにNIMSでは、NIMSの将来構想について2020年におけるNIMSのあるべき姿を検討するため、「2020年NIMSポリシーペーパー」を作成しました。また、NIMSの第1期の主な成果を21件選び「NIMS21」として小冊子を作成し、皆様にNIMSの研究内容を紹介させていただいております。物質材料研究アウトルックと合わせてお読みいただければ幸いです。