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物質・材料研究機構 (NIMS) の理事長からみなさまへ

2016.04.26 更新
NIMS理事長 橋本 和仁

NIMS理事長 橋本 和仁


NIMSは、2001年の設立以来、初代の岸輝雄理事長、第2代の潮田資勝理事長のもとで、研究力の強化と国際化に向けた様々な取り組みが行なわれてきました。本年4月から、NIMSの第4期中長期計画が始まりました。引き続きさらなる「研究力の強化」と「国際競争力の強化」を図るとともに、「研究成果の社会還元の加速」をNIMSの中核的課題と位置付けたいと考えています。

現在、科学技術に対する社会からの期待はこれまでになく大きいものがあり、科学技術の振興は政府の最重要政策課題の一つに位置付けられています。いうまでもなく我が国の新素材、機能材料関連産業は世界の最高峰を走っており、それを支える物質・材料研究も世界のトップにあります。NIMSは、当該分野の最先端研究をけん引し、また国全体の研究開発力強化のためのプラットフォームを提供する役割が期待されています。

この期待に応えるために、物質・材料分野でさらに優れた研究成果を上げ続けるだけでなく、研究成果の社会還元を加速するための「橋渡し機能」の抜本的強化を図っていきたいと思います。「使われてこそ材料」の理念のもと、前期以上に組織として産業界とより密接な関係を構築することに注力します。また、職員には研究だけにとどまらず研究成果の社会実装のところまで積極的に参画することを強く推奨していきます。これは、研究者自身に新たな研究のアイデアをもたらすという意味でも重要です。NIMSの研究成果が次々と産業界で利用され、また、NIMSがアカデミアと産業界の研究、製品開発のハブとして成長し、そのことがNIMSの、ひいては国全体の研究力をより強化するという良い循環を生み出せるよう努力していきます。

また、異なる分野との連携にも引き続き力を入れていきます。特に情報・通信技術 (ICT) との融合研究の促進は喫緊の課題で、本年から始まる国家の第5期科学技術基本計画においても、「サイバー空間とフィジカル空間 (現実社会) が高度に融合した“超スマート社会 (society 5.0) ”を未来の姿とし、その実現に向けた一連の取組を強力に推進する」ことが明記されています。すでにNIMSでは「情報統合型物質・材料研究拠点」を設立し、物質・材料研究とデータ科学との融合を促進する取り組みをはじめています。今後様々な取り組みを通じて、物質・材料研究とICTの融合を促し、新たな研究分野、新たな産業を創生していく所存です。

こうしたことを進めることにより、NIMSは我が国に、そして世界に貢献する組織として発展していきたいと思います。ご支援をよろしくお願いいたします。


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