元素戦略アウトルック

材料と全面代替戦略

2007.08.01 発行


この冊子は、この合同プロジェクトに対して、当機構がどのような寄与をなし得るのかに焦点を当てて作成されたものです。

収録内容

世界は1950-60年代につぐ経済拡大の時代を迎えており、生産・消費のシェアが地球規模に大きく拡大しようとしています。このような中でレアメタルをはじめとする物質資源も急速な消費の拡大と分配の問題が危惧されており、従来の利用状況の延長線から脱却した新たな資源利用と物質・材料化技術を切り開いていく必要が急速に強まっています。
そうした背景の中、文部科学省「元素戦略」、経済産業省「希少資源代替材料開発」および内閣府の府省連係の合同の研究プロジェクトが2007年度よりスタートしました。この冊子は、この合同プロジェクトに対して、当機構がどのような寄与をなし得るのかに焦点を当てて作成されたものです。

第1章では、元素戦略の概要について説明し、具体的に主な金属資源をはじめする材料が、現在どのような問題を抱え、また、どのような可能性を持っているのかを概観しています。続く第2章では、元素の特性に注目した研究例を俯瞰しています。第3章では、当機構が進めている研究を例に、全面代替のための材料戦略について述べています。最後に第4章において、全面代替に限らず広い意味で元素戦略と関連のある当機構における取り組みを簡単に紹介しています。