第66号

2017.03.08 発行


今号の内容

 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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     NIMS『使える ! メールマガジン』  第66号  2017.3.8
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1. 最新研究ニュース
 「東京オリンピックを色鮮やかに ! 8Kテレビ対応の白色LED試作に成功」
 「傷ついた神経に直接巻いて治す ! やわらかい治療用メッシュを開発」
2. NIMS一般公開2017 開催日決定 !  今年は日曜日に全部見せます ! !
3. 科学映像シリーズ NIMSの力 #27
 現状の微細加工技術の限界を超える ! ナノインプリントリソグラフィー
4. 残席わずか ! 3月21日開催、第4回NIMS構造材料研究拠点シンポ
5. 広報誌『NIMS NOW』最新号
 
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◆1 : 最新研究ニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 『緑色蛍光体の開発により液晶テレビ用バックライトの色再現域の向上に成
功』
                              [2017.2.23]
 
 2020年東京オリンピックに向けて普及が計画される8Kテレビ。現在のハイビ
ジョンと比べ16倍もの超高精細な映像ですが、色に目を向けると緑色領域の再
現性を強める必要がありました。
 そのために必要なのが進化した白色の光源です。LED普及の立役者となったN
IMSは世界に先駆けて8Kテレビ用白色LEDに不可欠な緑色蛍光体を開発しました。
シャープと共同で既に試作品も完成しています。
 3年後にはあなたのテレビにも入っているかも ! ? 
 詳しくはこちら↓↓
 
 
 
 『神経損傷治療用ナノファイバーメッシュを開発』
                              [2017.2.27]
 
 これまで治療が難しかった末梢神経の損傷に対し、NIMSは新たな治療材料を
開発しました。末梢神経が傷つくことで起こる手足の痺れや痛みは高齢者を中
心に数十万人を悩ませています。治療法としてビタミンB12が神経再生を促進
することは分かっていましたが、錠剤を飲んでも患部に届くころには薄まって
しまい、あまり効果がありません。NIMSと大阪大学の研究チームは、従来難し
かった神経を直接つつむことのできるメッシュを開発しました。特徴は繊維を
数百nmという極細にしたことで、数ミリという細さでデリケートな神経を圧迫
することなく包み、あらかじめしみ込ませておいたビタミンB12を長期間、患
部に直接放出しつづけることができます。最後は分解されて体外に排出される
のも大きな特徴です。
 
 製薬会社も注目するその技術。詳細はこちら。↓↓
 
 
 
◆2 : 「超」のつく材料、大集合 !  NIMS一般公開4月23日開催 !  ━━━━
 
 今年、NIMSの一般公開は生まれ変わります。
 
 材料の最先端研究所“NIMS”の内部に潜入できる年に1度の一般公開。
今年は日曜日に、これまで開催していなかった並木地区と桜地区も大公開。ナ
ノテクで生まれた驚きの新材料や、世界一を誇る磁場発生装置などをご覧いた
だけます。
 
 材料の面白さを体験できる工作教室から、超伝導、超鉄鋼、超耐熱など、驚
異の性能を持つ材料たちの最新研究。さらに、超精密、超高圧、超長時間な驚
きの実験の数々。その全部が日曜日に体験可能です。
 
 詳細はメルマガ増刊号で徐々に明らかに。お楽しみに !
 
 
  NIMS一般公開2017 
   日 時  :  4月23日 (日)  10:00~16:00
   場 所  :  千現・並木・桜3地区同時公開
 
 
 
◆3 : 科学映像シリーズ NIMSの力 #27 ━━━━━━━━━━━━━━━
  現状の微細加工技術の限界を超える ! ナノインプリントリソグラフィー
 
 
物質に対して微細な加工をおこなう技術が広く実用化されている分野は半導体
加工ですが、現在実用化されている「光リソグラフィー」や「電子線リソグラ
フィー」でも困難だったごく微細なスケールのパターンを、しかも短時間で可
能にする技術がNIMSと東北大が可能にしました。
 
原理はとても単純、スタンプを押すこと。
ナノインプリントリソグラフィーという新技術です。
成功の秘訣は、金属とレジスト樹脂を結びつけるプライマーにありました。
 
この新技術を使って、既に光メタマテリアルという負の屈折率をもつパターン
を刻むことにも成功しています。
 
どんな仕組みなのか、ご紹介します。
 
 
 
 
 
◆4 : 第4回NIMS構造材料研究拠点シンポジウム開催 ━━━━━━━━━━
 
 毎回100名を超える参加をいただき好評の構造材料研究拠点シンポジウム。
第4回の開催が3月21日に迫り、残席もわずかとなってきました。
 
 今回のテーマは、耐熱材料の信頼性を支え続ける「クリープデータシート」。
プロジェクト開始から50年の節目を迎えた今回、当該分野の第一人者をお招き
し、耐熱材料の意義や重要性、今後の展望等についてご講演いただきます。ま
た、クリープ試験研究の進捗をご報告するほか、クリープ試験室の見学会も予
定しております。
 
 これが最終のご案内です。参加検討中の方はお早めにご登録ください。
 
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 第4回NIMS構造材料研究拠点シンポジウム
 ~クリープデータシートプロジェクト50年の到達点を見つめ直し、
  100周年を目指した今後の展望を議論する~
 
 日 時 : 2017年3月21日(火) 13:00-17:35
 場 所 : 物質・材料研究機構 千現地区 本館第1会議室
 参加費 : 無 料 (交流会 : 2,000円)
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 ■招待講演
 東京大学生産技術研究所 金子祥三研究顧問
 「エネルギー問題の課題克服に向けた技術動向と材料への期待」
 
 九州工業大学 工学部 増山不二光特任教授
 「材料開発・実用化における規格化の意義と重要性」
 
 新日鐵住金株式会社
  技術開発本部 鉄鋼研究所 鋼管研究部 岡田浩一主幹研究員
  技術開発本部 五十嵐正晃フェロー・先端技術研究所長
 「高強度耐熱鋼開発の経緯と今後の展望」
 
 
 シンポジウムの詳細および『参加登録』は下記をご覧ください。
 
 
 
◆5 : 広報誌『NIMS NOW』最新号予告 ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 2016年ノーベル化学賞の「分子マシン」。
 
 その受賞の背景には、理想的な分子を設計し、合成するための最適な手法を
考案し、効率的に合成を行うという、化学者としての共通の姿勢があります。
最近では、大きな発達をとげたナノテクノロジーを活用して、新機能を持った
分子を設計し、新たな材料開発を目指す研究が盛んにおこなわれています。
 
 そこで次号は、ナノテクで分子を操り、革新的な材料開発を行うNIMSの研究
者たちに迫ります。分子でできた車「ナノカー」によるレースについても紹介
予定。ご期待ください !
 
 
 
 
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