COLUMNS  |  MANAのひと

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北浦 良(きたうら りょう)

グループリーダー
2次元系量子材料グループ

私は2022年6月よりMANAの一員となりました。2022年度はクロスアポイントメントとして名古屋大学にも所属しており、名古屋〜つくばを往復する日々を過ごしています。もともと「つくばは日帰り圏内」という認識ではありましたが、「頻繁に行き来するとなると大変だろうな…」と心配していました。ですが、今では名古屋で朝9時開始の打ち合わせにつくばから向かい余裕で間に合わせるなど、すっかり名古屋〜つくばの二重生活に馴染んでいます。機器移設、環境構築とこれからやるべきことが目白押しですが、皆様のサポートをいただきつつNIMSでの研究グループ立ち上げを進めています。サポートくださっているMANA事務部門のスタッフやMANAトップマネジメントの皆様には、感謝してもしきれません。

私の研究テーマは、厚さが原子レベルの極薄膜(二次元系)に関するものです。キャリアの初期はカーボンナノチューブの研究に関わり、この研究を通して自然と低次元系(低級・幼稚な系ではない!)に興味をもつことになりました。2000年初頭に炭素の単原子膜であるグラフェンが出てから、遷移金属ダイカルコゲナイドをはじめとする様々な二次元系が発見されるに伴い、自身の研究対象を二次元系に広げ、現在に至っています。MANAにはナノというキーワードのもと多様な分野の第一人者が所属しており、まさに「低次元系」の開拓にうってつけの場所です。この環境を活かし、分野にこだわらず新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。 😀

[2023年3月]

神岡のひだ宇宙科学館にて