講演者
矢野真一郎, Neutron scattering group, NSRRC, Hsinchu, Taiwan
講演要旨
中性子三軸分光器は最も多用途の中性子散乱実験装置として固体物理の多くの分野で使用されてきました。三軸分光器は冷中性子を用いることで、物理現象をより高エネルギー分解能で調べることができます。このセミナーではSIKAという冷中性子三軸分光器を紹介いたします。SIKAは台湾の科学技術省の予算でオーストラリアのOPAL原子炉に建設されました。すでに装置は完成し、共同利用を2015年7月から始めております。SIKAの構成、性能、試料環境、ソフトウェアや近年の利用状況等を話してまいります。その後、最近の研究成果等を話していく予定です。聴衆の方々がSIKAに興味を持っていただけると幸いです。
References
[1] SIKA-the multiplexing cold-neutron triple-axis spectrometer at ANSTO; C.-M. Wu, G. Deng, J.S. Gardner, P. Vorderwisch, W.-H. Li, S. Yano, J.-C. Peng and E. Imamovicc; Journal of Instrumentation, Volume 11, P10009 October (2016)