持続可能社会のための磁性・スピントロニクス材料の基盤研究

2023.04.01 更新
持続可能社会の実現に磁性材料やスピントロニクス素子は大きく貢献します。エネルギー関連では、モーターやハイブリッドカーに用いられる永久磁石材料が、電子情報分野では磁気記録媒体材料や不揮発磁気メモリに使われる磁気抵抗材料・素子が代表例となります。
磁性・スピントロニクス材料研究センター (CMSM) では、必要な基礎研究や新規手法開拓を行い、新規磁性・スピントロニクス材料の開発に資する多彩な基盤研究を展開します。近年の新しい取り組みとして、磁気と熱、磁気と光に関するトピックにも注力しています。それによってグリーン磁性材料と呼ばれる高性能永久磁石や磁気冷凍材料等、および、デジタルイノベーションに必要な次世代情報ストレージ・磁気メモリ用の新規材料・素子の研究を推進し、その実用化に貢献していきます。


News

プレスリリースの図
2024.03.07 更新 #プレスリリース

熱電×磁性の複合構造で横型熱電効果を飛躍的に向上

~簡便な積層構造で実現、新規熱電デバイスへの応用に期待~

2024.03.06 更新 #プレスリリース

ネオジム磁石の高性能化に向けたデジタルツインの開発

~微細組織の最適化による究極の保磁力への道~

2024.01.25 更新 #ニュース


Groups

磁気機能デバイスグループ

Society5.0に資する次世代の磁気ストレージ技術や磁気センサ、熱流センサ等の実現に資する材料開拓及びデバイス開発


磁気記録材料グループ

大容量データストレージに対応できる磁気記録技術に必要な磁性材料とそれを応用したデバイスの開発


スピントロニクスグループ

強磁性体スピンの不揮発性を利用した高集積固体メモリ素子や不揮発ロジック素子等に関する材料開発や新機能開拓の研究


スピン物性グループ

磁性の起源である電子スピンを自在に制御する枠組みを開拓し、新たなデバイス展開に向けた研究開発


スピンエネルギーグループ

スピン自由度を利用した新しい熱変換・熱制御・熱移送機能および原理の開拓と、次世代熱マネジメント技術に向けたエネルギー材料創製


ナノ組織解析グループ

集束イオンビーム/走査電子顕微鏡(FIB/SEM)、 (走査) 透過型電子顕微鏡((S)TEM)や3次元アトムプローブ(3DAP)などを用いた微細組織解析研究


磁性理論グループ

物性理論に基づいた磁性材料設計と性能予測


グリーン磁性材料グループ

グリーンエネルギー変換に不可欠な永久磁石、軟磁性材料、磁気抵抗効果材料の研究開発


データ創出・活用型磁性材料研究拠点 (DXMag)

文部科学省によるデータ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト