有機トラジスタを流れる電子の可視化に成功
~負性抵抗の起源を探る~

2022.06.03


室温で桁違いに大きな負性抵抗を示す有機pn接合トランジスタの伝導機構について光電子顕微鏡による“伝導電子を可視化”する技術により明らかにしました。オン状態では面内pn接合界面での急峻な電位変化により電子伝導が助長されること、またオフ状態では半導体層が空乏化し、電子の流れを阻害することで負性抵抗が発現することが分かりました。本成果は、MANA量子デバイス工学G 早川竜馬 主幹研究員、竹入総一郎 NIMSジュニア研究員、若山裕 MANA副拠点長と筑波大学、KEKによる共同研究の成果になります。

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論文情報

題目 Carrier Transport Mechanism in Organic Antiambipolar Transistors Unveiled by Operando Photoemission Electron Microscopy
掲載誌 Advanced Materials
掲載日時 2022年5月30日
DOI 10.1002/adma.202201277