リチウム空気チーム

中西 周次

チームリーダー/研究開発課題リーダー
中西 周次
物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター NIMS特別研究員

研究開発課題3:リチウム空気電池

ドローンやHAPS(成層圏通信プラットフォーム向け無人航空機)などに代表される飛翔体の実現に向けて、現行のリチウムイオン電池(LIB)より格段に優れたエネルギー密度を持つ蓄電池の開発が求められています。

リチウム酸素二次電池(LOB)は全ての二次電池の中で最も高い理論エネルギー密度を有し、「究極の次世代二次電池」と称されています。正極では、空気中に含まれる酸素を活物質とした充放電反応が進行します。しかし現状では、電解液や正極の酸化分解反応も並行して起こり、このことが実用上十分な充放電サイクル特性の実現を妨げています。このように、本来期待されるエネルギー密度とサイクル特性の両立に向けては数多くの課題が存在しています。また充放電反応の分子機構の理解も未だ十分ではありません。

こうした状況に鑑み、本研究では、材料開発と電池構造設計の指針を得て、リチウム空気電池の社会実装を実現するため、【材料開発】と【電池構造設計・制御技術開発】に取り組みます。