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モット転移 | モット物理 | フラストレート磁性体 | 量子スピン鎖 | 金属強磁性 | 磁気相転移 | 理論手法 |
通常のバンド絶縁体ではユニットセル内に複数のサイト(または軌道)があるためにバンドギャップが生じている(結合バンドと反結合バンド)。一方、モット絶縁体では電子間のクーロン相互作用によってモットギャップが生じるので、ユニットセルに1つしかサイト(または軌道)がなくてもギャップが開く。つまり、磁気秩序(それに伴う副格子構造)はモットギャッップの形成には必要ではない。このことは、1次元ハバードモデルのモット絶縁体では反強磁性秩序がなくてもモットギャップが開いていることからも、また、上部ハバードバンドは次元に依らずに大量にドープしても残ることからも理解できる。このように、モットギャップと通常のバンドギャップとは起源が異なる。
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