プログラムの特徴

筑波大学NIMS連携大学院について

NIMSと筑波大学が共に協力して物質・材料工学分野における最先端の研究の推進と高度の人材の育成を行う新しい大学院です。学生も共同研究などのプロジェクトに参加することで、学位取得のための研究を行いつつ、最先端の研究開発とその進展を身近に学ぶことができます。最前線で活躍する研究者と共同で学位取得のための研究を行っていきます。

筑波大学との連携

本プログラムにおける教育面の連携をはじめ、そして研究室単位でも、筑波研究学園都市の利点を生かして、NIMSと筑波大学は多方面の研究協力を行っています。

「数理物質科学研究群 応用理工学学位プログラム NIMS連係物質・材料工学サブプログラム」では、研究機関の研究者を大学の教授・准教授として、その機関の研究環境を活用しながら研究指導等を行う「連携大学院」方式に則って、本プログラムでは大学院教育が実施されています。

活動場所

茨城県つくば市にあるNIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構)が主な活動場所になります。NIMSの研究室に所属して、大学教員でもあるNIMS研究者の指導をうけます。所属する研究室の所在地によって、千現地区、並木地区、桜地区のいずれかになります。授業は筑波大学キャンパスで受講します。

NIMS千現または並木地区と筑波大学は、バスで15-20分ほどの距離です。また、NIMS桜地区と筑波大学メインキャンパスでは、自転車で10分程度です。

NIMS連係物質・材料工学サブプログラム

茨城県つくば市にあるNIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構)が主な活動場所になります。NIMSの研究室に所属して、大学教員でもあるNIMS研究者の指導をうけます。所属する研究室の所在地によって、千現地区、並木地区、桜地区のいずれかになります。授業は筑波大学キャンパスで受講します。

NIMS千現または並木地区と筑波大学は、バスで15-20分ほどの距離です。また、NIMS桜地区と筑波大学メインキャンパスでは、自転車で10分程度です。

物質・材料工学専攻の沿革

  • 1992年~

    従来型連携大学院制度による助走期間として学生指導協力の実績を積む。

  • 2003年5月

    物質・材料研究機構内に独立連係専攻設立準備委員会設置。

  • 2004年4月

    新方式連係大学院「物質・材料工学専攻」発足。教員18名、学生6名でスタート。

  • 2005年4月

    最先端の物質材料研究トピックスを紹介する講義科目「ナノ材料工学特論」開設。

  • 2007年5月

    教員数27名に増員。

  • 2008年4月

    前期課程「物質・材料工学コース」に英語による専門講義科目設置。

  • 現在

    教員25名が教育指導を行う

国際マテリアルズイノベーション学位プログラム

国際マテリアルズイノベーション学位プログラムは、次世代の物質材料研究に関するエキスパートを育成する教育プログラムです。つくば地域の一流研究者の参画と、トップレベルの研究設備を活用した実践的教育プロジェクト、講義やディスカッションはすべて英語で行い、グローバルな人材を育成します。

主な研究分野は4つに分かれています。

エネルギー材料工学

太陽電池、燃料電池、バッテリー、熱電材料など、エネルギー産生・貯蔵・変換に関連する研究分野

環境材料工学

触媒、有機・高分子材料、生体材料、光材料など環境に関連する研究分野

電子材料工学

半導体、磁性体、スピントロニクス、超高速分光、最先端計測など電子材料に関連する研究分野

放射光物質工学

シンクロトロン放射光や中性子などの量子ビームを用いた材料計測に関する研究分野

筑波大学とNIMSの様々なプログラムの組み合わせ

研究指導だけでなく、様々な場面でNIMSと筑波大学の両方からサポートを得られるのも本プログラムの特徴の一つです。研究環境や学生生活、そして経済面へのサポート制度を利用しながら、学位取得を目指してもらえるようにしています。

筑波大学 在学生向けの各種プログラム

海外派遣などの教育プログラム、生活費や研究費、多様なキャリアパスをサポートする人材育成プロジェクトなどがあります。

学生インタビュー

谷本 梨帆

NIMS連係物質・材料工学サブプログラム(博士後期課程)

私はNIMSジュニア研究員として博士後期課程に進学しました。NIMSジュニア研究員は毎月一定額の給与がサポートされるだけでなく、NIMS職員として構内の最先端設備を利用して研究を進めることができます。生活費を支援する奨学金制度は他にもありますが、最先端の材料研究機関にある設備を自由に活用できるのはNIMSジュニア研究員ならではだと感じます。またNIMSでは材料工学を軸に、自分と異なる分野で活躍する研究員も在籍するため、異分野の研究者から違った観点の気づきを得ることもあります。

そして大学のプログラムと組み合わせれば、留学に行くことも可能です。私は筑波大学の「つくば共鳴教育プログラム」を利用して留学しました。このプログラムは異なる文化・分野の研究者との協働を支援するもので、自身の研究をさらに膨らませることができます。私はNIMSが得意とする材料研究に加え、留学先で異分野の薬物合成を学ぶことができ、人々の健康に役立つ材料研究を発展させています。NIMS連携大学院では、このようにNIMSと大学の双方を活用して、幅の広い研究・経験に挑戦できることが魅力です。