機能性電解液合成チーム

メンバー

万代 俊彦 (MANDAI, Toshihiko)
SAMURAI

エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 機能性電解液合成チーム チームリーダー

ファリオウナ オマー (FALYOUNA, Omar)
SAMURAI

エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 機能性電解液合成チーム NIMSポスドク研究員

セティアワン デディ(SETIAWAN, Dedy)
SAMURAI

エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 機能性電解液合成チーム NIMSポスドク研究員

榎本 光 (ENOMOTO, Hikaru)
SAMURAI

エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 機能性電解液合成チーム NIMSジュニア研究員


トピック

研究交流
万代TL がドイツのAlbert-Ludwigs-Universität Freiburg、Prof. Ingo Krossing ラボに研究滞在中です。(2025年6月から2026年2月まで)

講演
万代TL が2025 年9 ⽉にマインツ(ドイツ)で開催される76th Annual Meeting of ISE にてキーノート講演を⾏います。

研究概要

2050年カーボンニュートラル目標達成に向け、蓄エネルギーデバイスの性能革新が喫緊の課題となっている。電解質塩と溶媒からなる電解液は、次世代蓄電池の実現に直結する最も重要な要素材料であり、その電気化学・溶液化学特性を支配する要素の学術的な理解と、学理に基づく高性能化が強く求められている。

機能性電解液合成チーム(FES)では、電解液材料の設計開発と電極-電解液界面設計に取り組んでいる。電気化学・溶液化学特性を、構造化学の見地から要素分解することで構造-特性相関を究明、特性発現の構造的支配因子に対する確かな知見から設計理念を確立し、材料を有機/無機/ナノ材料合成技術を活用することで具現化する。既往技術基盤にブレイクスルーをもたらす、高機能性電解液材料の創製と界面反応を円滑化する方法論の構築を目指している。

高機能性電解液材料の創製と界面反応を円滑化する方法論の構築のイメージ図

主要設備

有機合成に必要なシュレンクライン・ドライチャンバー・グローブボックス等の雰囲気制御装置や、セ ラミックス材料合成装置(管状炉、オートクレーブ、焼成炉)、電解液ならびに電池特性評価装置(粘度密度計、ラマン分光計、ポテンショスタット、インピーダンスアナライザー、充放電装置)を有しています。

シュレンクライン(左)とドライチャンバー(右)

研究成果

マグネシウムなどの多価⾦属負極を備える蓄電池の実現に向けて、界⾯現象の学術的理解の深化に基づき、⾼性能な電解液や界⾯制御技術の開発に取り組んでいます。

最近の成果
  • Mg ⾦属負極の反応効率を99%超に引き上げる電解液を開発

  • Mg ⾦属負極蓄電池特性が中温条件下で急激に劣化する原因を究明

  • National Institute for Materials Science
  • NIMS Researchers Directory Service