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液晶のプレチルト角制御
液晶ディスプレイ用の配向膜としては、液晶分子を基板面内の一方向に配向させる
だけではなく、その平均傾斜角(プレチルト角:図1)も制御できることが要求されます。
液晶分子の傾斜配向を誘起するためには、ポリイミド骨格構造の傾斜配向を実現することが必要です。
そのために、図2に示した光照射配置で波長 340 *500 nm の紫外光を
Azo-PAA 膜に照射しました。
はじめに直線偏光した光( LP-light )を 156 J/cm照射し、次に無偏光の光を斜めから照射しました。
その後、熱イミド化し、 Azo-PI 光配向膜を得ました。 Azo-PI 骨格構造の平均傾斜角は
無偏光の光照射量を変えることによって制御できます。その結果、液晶のプレチルト角を
3 度まで制御することに成功しました(図3)。
液晶ディスプレイ用の光配向膜の開発に関する研究として:


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Azo-PI
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