Azo-PI 光配向膜とその膜上の液晶単分子層の分子配向の関係
液晶分子の配向機構を解明する上でも、
Azo-PI 光配向膜を液晶以外の機能性有機分子の配向制御基板(テンプレート基板)として用いる上でも、
Azo-PI 光配向膜と液晶単分子層の分子配向の関係を明らかにすることは重要です。
様々な面内分子配向秩序度を有する Azo-PI 光配向膜を準備し、その膜上に液晶分子(
4-n-octyl-4'cyanobiphenyl (8CB))を単分子層吸着して、両者の分子配向の関係を偏光赤外吸収分光に
よって調べました。
その結果を右図に示します。 Q f は面内分子配向秩序度で、両者の
Q f がほぼ一致していることがわかります。これは、 Azo-PI 膜に直接吸着した液晶分子の配向が
Azo-PI 骨格構造の配向によって決まることを示しており、液晶分子と
Azo-PI の分子間相互作用が液晶分子間の相互作用に比べて非常に大きいことを示しています。この結果は、
Azo-PI 光配向膜が液晶以外の有機分子に対しても有用な配向膜となりうることを示唆しています。
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Azo-PI
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