
-------<研究内容>-------
スピンカロリトロニクスは電子の持つスピンと電荷が熱と相互作用する融合的な研究領域である。内田氏らは熱流によるスピン流生成現象である「スピンゼーベック効果」を発見(2008年)し、この分野のパイオニアとして世界を先導している。内田氏は 2016年に物質・材料研究機構に着任して以降、「異方性磁気ペルチェ効果」や「磁気トムソン効果」と呼ばれる物理現象を次々と発見・観測することに世界に初めて成功するなどの顕著な研究業績を挙げている。内田氏はまた昨年 36 歳という異例の若さで科学技術振興機構「戦略的創造研究推進事業(ERATO)」の「内田磁性熱動体プロジェクト」の研究総括に抜擢されるなど、将来の大きな飛躍が期待できる若手研究者である。(茨城県科学技術振興財団HPより)