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茨城県科学技術振興財団は「第30回つくば奨励賞賞」を佐々木泰祐主幹研究員に授与すると発表しました

2020.12.03
  茨城県科学技術振興財団(理事長:江崎玲於奈)は「第30回つくば奨励賞賞(若手研究者部門)」を佐々木泰祐主幹研究員(磁性材料解析グループ)に授与すると発表しました。

○授賞の対象となった研究主題及び研究内容は下記の通りです。

〈研究主題〉
  マルチスケール組織解析による金属材料の高性能化に関する研究

〈研究内容〉
  自動車のエネルギー効率の改善や航続距離の延長のため,車体軽量化に対する要求が高まり,軽量なマグネシウム合金等を用いることが求められている。佐々木氏は,優れた成形性を示し,最終加工後の短時間時効処理でナノ析出物を分散できる熱処理型展伸マグネシウム合金の開発に成功した。この開発合金は,アルミニウム合金を超える強度と成形性を示した。佐々木氏は,透過型電子顕微鏡や 3 次元アトムプローブを駆使するマルチスケール組織解析技術を用いて,ミクロからナノ・原子レベルの微細組織を観察することで,強化機構の解明も行った。これらの成果は高い評価を受け,国際一流誌に掲載された多くの論文は高い被引用件数を示し,世界的に注目されている。佐々木氏の研究によって見出されたマグネシウム合金は,今後の実社会に貢献することが強く期待される。

※なお、授賞式及び受賞記念講演会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を見合わせ、受賞者への賞の贈呈は個別に執り行われる予定です。
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