若手国際研究センター(ICYS)は、2003年にNIMSが設立した、次世代の材料科学を牽引する研究者人材育成プログラムを運営するセンターです。博士号取得から10年以内の若手研究者を対象に、各研究センターのグループではなくICYSとして採用。ICYSを拠点に、NIMS内外の研究グループと連携しながら独自の研究を推進できる環境を提供しています。
■プログラム |
▶ ICYS PI
▶ ICYS リサーチフェロー |
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■ICYSリサーチフェローの実績 |
・在籍者数 平均20~25名 ・ICYS在籍後の主な進路 ▶ キャリアパス |
ICYSの研究環境

研究設備


NIMSの様々な先端研究施設を利用できます。また、共用施設の利用料は補助されます。

メンター制度


研究者1人に対し2人のメンターが配置されます。
メンターはNIMS内外の研究者の中から関連する研究分野に精通した者から選出され、ICYS研究者の自主性を最大限尊重しつつ、必要に応じて研究の方向性についてアドバイスします。

研究支援員の配置

ICYS PIについては、審査を通過した場合、3年間上限のポスドクや研究業務員の配置が可能となります。

任期
5年
3年(最長5年)
*申請者が既にNIMSでポスドク等として在籍している場合は、NIMSでの職歴により契約期間が異なります。

研究費
年間400万円
年間200万円
物品・消耗品の購入や旅費などに使用が可能です。

研究交流


ICYSでは、NIMS内外の研究者と交流し、研究ネットワークを広げることを推奨しています。
隔週で開催されるICYSセミナーでは、研究の進捗状況を発表し、活発で刺激的な議論を通して、同僚やNIMSの研究者から新しいアイデアを得る機会を提供しています。年1回開催されるICYSワークショップはNIMSから場所を変えてリラックスできる雰囲気の中で、同僚や各国からの著名なゲストスピーカーとの交流を図る良い機会となっています。

NIMS定年制研究員へのキャリアパス


NIMSの定年制研究員に応募する際に優遇されます。これまでに応募したICYS研究者の約半数が採用されており、現在、約60名のICYS卒業生がNIMS定年制研究職として研究に従事しています。

セクレタリーサービス


特許申請や科研費(科学研究費補助金)等の競争的資金の申請等、研究者が自立して研究を進められるように技術面含めて様々なサポートを行っています。
各種NIMS事務業務や購入手続きなど、英語力のある事務スタッフがサポートします。日本での生活に慣れるためのサポートや緊急時の対応など、必要に応じて各種サポートを得ることが可能です。
研究論文 / 特許
各ICYS研究者は、毎年平均3本以上の研究論文を発表しています。そのほとんどは、それぞれの分野の主要なジャーナルに掲載されています。
年度 | 論文数 | FWCI | 一人当たりの論文数 | 特許出願件数 |
---|---|---|---|---|
2019 | 77 | 1.78 | 3.3 | 8 |
2020 | 84 | 1.31 | 2.9 | 21 |
2021 | 106 | 1.64 | 3.5 | 18 |
2022 | 73 | 1.37 | 2.6 | 6 |
2023 | 61 | 1.10 | 2.8 | 8 |