本センターでの研究開発【プロジェクト】
本センターでは、本中長期計画期間中に、以下の2つのプロジェクトを推進しています。概要を以下に示します。この2つのプロジェクトはサブテーマより構成されており、そのサブテーマについては、下の各タブをご覧下さい。
- 持続可能社会の実現に向けた機能性材料の創出
産業革命は蒸気機関の発明から始まったとされています。外燃機関である蒸気機関、そして、自動車のエンジンに代表される内燃機関の時代を経て、自動車をはじめとする多くの装置がモーターで駆動される時代に入り、エネルギー需要に占める電力の割合がいよいよ高くなろうとしています。 そのため、効率よく電力を供給し、効率よく電力を利用するための電子部品、電子材料の開発が望まれます。また、自動車をはじめ、様々な機器がネットワークに接続され、自動化・自律化されており、それを支えるセンシング技術や通信技術の重要性が高まっています。エレクトロニクスが、文字通り、人命にかかわることとなり、その信頼性・安定性が求められます。その発展には、半導体、誘電体、圧電体などのいわゆる電子材料に加え、ガス分子を検出するなどの、化学的な機能を備えた材料との組み合わせが重要となります。そのため、いわゆる電子材料のとどまらず、化学的機能の付与など、総合的な材料機能の開発と集積による、新たな機能を追給するのが我々のプロジェクトです。 - 革新的光材料創出のための基盤研究
光技術は照明やディスプレイ、加工、製造、医療やヘルスケア、農業など、日常生活から産業活動まで、幅広く私たちの生活を支えています。特長的なのは、多くの分野において技術的な革新をもたらしてきたことです。 照明がLEDになり、加工がレーザー加工になるなど、これまでの技術を大きく変えてきました。こうした光技術を実際に役に立つレベルまで引き上げた、 その一つの牽引役となってきたのが新しい光材料の誕生であるといえます。 光機能分野では、このような光材料開発を目指しています。光を利用した技術には多くの将来展望がありますが、社会実装されたものはまだまだ限られています。そのため、放射線レベルから可視光、赤外、テラヘルツ領域まで、 ナノサイズからバルクサイズまで、量子光源も含めて、基礎レベルの開拓研究から実用に近いレベルまで、幅広く推進してまいります。
主要テーマ
エレクトロニクス (リンク)
- 記憶素子等への応用を目指した酸化物半導体薄膜や酸化物誘電体薄膜
- 高信頼性エレクトロニクスのための高耐久性電子部品
- 新たな機能を獲得するための物質探索
省資源 (リンク)
- 資源循環のためのエレクトロニクス部材の再使用・リサイクル
- 再資源化のための物質分離技術
環境保全・安全・安心 (リンク)
- 安全・安心を担保するためのセンシング技術
- 電子素子の非毒化や毒性元素の分離回収
主担当グループ
電子セラミックスグループ (リンク)
ナノ電子デバイス材料グループ (リンク)
資源循環材料グループ (リンク)
非晶質材料グループ (リンク)
主要テーマ
エレクトロニクス (リンク)
- ワイドバンドギャップ半導体の高品質化・高機能化
- 半導体接合界面の制御による素子機能の高度化
省エネルギー (リンク)
- ワイドバンドギャップ半導体を用いた高効率電力制御
- 創エネルギーのための半導体素子開発
環境保全・安全・安心 (リンク)
- 安全・安心のためのセンシング技術
主担当グループ
超ワイドギャップ半導体グループ (リンク)
次世代半導体グループ (リンク)